熊本のお酒が豊富 酒ラバーな大人が集う川上酒店(熊本市)

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「飲んで応援」と熊本の酒を選ぶのは取り組みやすい支援です。ただ、他県の人がメーカーから直接購入、あるいは近隣の小売店から購入したのでは、メーカーしか恩恵を受けません。小売店や料飲店などのサービス業は裾野が広く、熊本市では人口の8割が第3次産業従事者です。復興にはここにおカネを回すことが欠かせません。熊本の酒を飲んで応援しようと思ったなら、どうぞ熊本のお店からお買い求めください!

川上酒店は熊本を代表する酒専門店のひとつ。社長の川上靖さんは地元商店街の会長もつとめる。

 川上酒店は熊本市内の酒専門店です。熊本県内のものはもちろん日本酒と焼酎が充実、どれもご主人の川上靖さんが吟味したものばかりです。好みのお酒のタイプ、どんな料理と合わせたいのか、予算はいくらくらいなのかを伝えてください。ぴったりのお酒を選んでもらえます。
 同店ではお酒を楽しく学ぶセミナー「Higo・kumamotoおとな塾」を開催しています。会場はお店の一画にある小部屋、20人ほどの受講生が集まって、川上さんのリードでお酒を学び、丁寧に味わって楽しむそうです。受講生が皆で出かける遠足まであり、酒蔵を訪ねて座学で得た知識をしっかり定着さ せます。もちろん放課後はざっくばらんな懇親会。
日本酒もいいけどワインが好きとおっしゃるあなた、安心してください! 靖さんのパートナーの千恵さんはワインのエキスパート。「Higo・kumamotoおとな塾」のワインコースを担当しています。ワインも品揃え豊富ですが、今注目は何と言っても熊本のワインでしょう。県北部にブドウ畑を持ち、熊本市内の醸造所でつくる「熊本ワイン」のシャルドネは国内屈指と評価されています。
 今回の震災では川上酒店さんも少なくない被害がありました。得意先の料飲店も営業を再開できなかったところが1割くらいあったと言います。
 取材にお邪魔すると、靖さんは「熊本の酒を飲んで応援していただけるなら、熊本のお店からご購入いただけるとうれしいです」とおっしゃいました。東京のお店で熊本のものを買うのも応援ですが、もう一歩踏み込んで熊本から取り寄せると、メーカーだけでなく現地のお店も潤います。熊本の食材と酒を毎月届けてもらうようにお願いするのもいいと思います。きっと、どのお店も知恵を絞り、手間を惜しまず、好意に答えようとするはずです。そして、こんなことから交流が始まり、熊本に足を運んでみたくなる。遊びに行ってお店を訪ねて、おすすめの料飲店を紹介してもらったら、充実した旅行になることは間違いありません。ぜひお出かけください。

【川上酒店】
熊本市中央区万町2-1
tel 096-326-1568
メールアドレス k.sake@lion.ocn.ne.jp
ホームページ

川上酒店さんのオシャレな店舗。古い木造の商家をリノベーションしたそう。
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熊本市の中心部でも川上酒店さんの周辺は特に被害が大きかった。屋根や壁が落ちた建物も
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行政が被災状況を確認して「調査済」のビラを貼る。危険な建物には赤いビラ。外見はしっかりしていても基礎が傷んでいることも多いそう。
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Higo・kumamotoおとな塾はこんな感じで真面目に遊んでいます
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Higo・kumamotoおとな塾の塾生で大人の遠足【酒蔵見学ツアー】
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2016年07月30日