酒飲みの適量飲酒イメージ調査

酒飲み1000人に聞く“酒飲みのミカタ”。今回は「酒飲みの適量飲酒イメージ調査」を行いました。酒飲みのほとんどは、健康にも気を配りながら飲酒を楽しんでいますが、過去に何回か行ったアンケートの結果から、気にしていることのほとんどは、「食べ過ぎて太ること」続いては「翌日への影響」でした。飲みすぎたと感じるのは、ひどく酔ったときだけですし、翌日に影響が残るかどうかも人それぞれです。したがって、多くの人が想定しているお酒の適量も、個々人によってかなりのばらつきがあるのが現実でしょう。WHO(世界保健機関)の規定では一律にビールで一日500mlと定義にされていますが、男女・年齢・体格・飲酒頻度の違いをあまり考慮していない数値であり、酒を飲めると自負する人間は、守れそうにないこの数値は最初から無視しているケースが多い。そこで今回は自己基準の適量とその飲酒実態について尋ねてみた。(※回答者は「さけ通信」の読者モニターで、「ほとんど毎日酒を飲む」と言う方が7割、酒のヘビーユーザーであり、酒への関心の高い方々です。)

WHO基準を超えている人が三分の二はじめに、参考までにお酒を選ぶときに自分の健康のことも気にかけていますかと聞いてみたところ82%がYESと答え、やはり大多数の人は気にかけているということは確認できた。
次に、自分自身にとってのふだんの適量はどれくらいかと聞いてみました。いろんな酒類を比較する上での目安として、ビール・チューハイ=500ml、日本酒=1合、焼酎=0.6合、ワイン=240ml、ウイスキー=ダブル1杯を2単位とすると提示しました。ちなみにこの値は、WHO基準を踏まえて公益社団法人アルコール健康医学協会がガイドラインとして示しているもので、2単位以下であれば適量飲酒と規定しています。
自分の適量は2単位以下と答えた人は、32%しかおらず、2〜3単位が31%、3〜4単位が25%、4単位以上が12%でした(図◆法


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確かに実際に酒をよく飲む身として考えるとビール500mlではいかにも中途半端な量で飲んだ気がしないから、適量をもう少し多く設定しているのはよく理解できます。
続いて、お酒を飲むときに心がけていることを選んでもらったところ、多い順に「自分の適量を考えて飲む」59%、「空腹のまま酒だけ飲むことはしない」50%、「一気飲みはしない」45%、「睡眠時間を十分に確保する」37%、「酒はゆっくりと飲む」35%となりました(図 法

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回答者の8割は毎日飲んでいる人なのであるから、やはり自身にとっての適量を理解したうえで、翌日に酒を残さない飲み方を心がけていると想定されます。


適量が多目の人は適量を意識していない
この回答を自分の考える適量基準が2単位以下(順守者)と2〜3単位(少し多目の人)、3単位以上(多目の人)にわけて、集計しなおしてみると、飲酒量によって心がけていることに違いがでてくることがわかった(図)。

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特に飲酒量によって違いが顕著になるのは、この5項目です。
「順守者」では、「自分の適量を考えて飲む」が76%と高くなります。「少し多目の人」は、「自分の適量を考えて飲む」が67%と高いのと同時に、「酒はゆっくりと飲む」42%、「平日夜12時以降飲まない」32%が、全体の回答ベースよりも高くなっています。ゆっくりと飲むことで身体への影響を抑えつつ、早めに飲酒を切り上げることで翌日への影響を残さないようにする大人の飲み方を実践していることが伺えます。
一方で、「多めの人」になると、「一気飲みはしない」54%「睡眠時間を十分に確保する」43%「強い酒は薄めて飲む」25%と選択率が高い項目の様相が変わります。「一気飲みはしない」「睡眠時間を確保する」というのは、「順守者」や「少し多目の人」では気にかけていないというよりもその心配があまりないからと考えた方がよさそうです。「多目の人」はその可能性を感じるから選択率が高くなっているのでしょう。そして大切な「自分の適量を考えて飲む」は39%と低くなっており、あまり適量を意識していないこともわかりました。

適量が多目の人は二日酔い体験率も高い
最後に参考までに過去一年以内での二日酔いの経験についても聞いてみました(図ぁ法


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「順守者」は、年に数回以下が94%と大多数が二日酔いとは無縁な飲酒ライフを送っています。これが、「少し多目の人」になると、月に一回程度はあった人が10%まで増えてきます。そして「多目の人」人に限ると17%の人が「しばしばある」と答え、四分の一がほぼ毎月二日酔いを経験していることになります。二日酔いというのは体が発信する適量超過飲酒の最初の信号です。実質的な意味での適量飲酒を守るためのガイドラインとしては、この少し多目あたりまでで抑えるというのが日常の飲酒ではポイントになりそうです。

■調査概要
調査時期2014年4月3日(木)〜2014年4月8日(火)
調査対象酒文化研究所の酒好きモニター(N=1443)
有効回答198(回答率13%)
調査方法インターネットによる自記入式アンケート調査
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2014年06月27日 10:27