缶ビールもグラスに注いで飲む人が主流

酒飲み1000人に聞く“酒飲みのミカタ”。今月のテーマは、「愛用の酒器・こだわりの飲み方について」です。現在の家庭で飲まれる酒類の中心は缶ビールやRTDなどそのまま飲むことができるものになりました。ドラマやCMでは缶を開けてそのまま飲むシーンもよく見られます。しかし年代によっては注いで飲んだ方がおいしいという考え方も根強くあります。(※回答者は「さけ通信」の読者モニターで、「ほとんど毎日酒を飲む」と言う方が7割、酒のヘビーユーザーであり、酒への関心の高い方々です。)

缶ビールは77%が容器に注いで飲んでいる
まず、ビール類については、77%がグラスやジョッキに注いで飲んでいます。どんなグラスに入れて飲んでいるのかといえば専用のグラスに注ぐ人が46%、その都度適当なグラスに注ぐ人が31%、そのまま飲む人が23%という結果でした。ちなみに、そのまま飲むという人は、40代以下では三分の1を超えますが、50代以上になると2割以下と低くなります。
自宅に持っているビール用の容器としては、グラス70%、ジョッキ49%、マグカップ38%となりました。

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缶のまま飲むかどうかの境目は40代
 RTD(チューハイ・カクテルなどそのまま飲めるお酒)については、注いで飲む人は67%とビール類よりも10%ほど低くなりました。こちらも缶のまま飲む人は、30代以下50%、40代42%と高めで、50代以上になると注いで飲む方が主流となります。
昭和の最後のあたりからビールに占める缶比率は急激に高まり、平成10年前後でビール類の過半数となりました。今の40代は飲み始めのころから缶ビールがメインになりはじめた世代です。ドラマや映画、テレビCMなどでも缶ビールを直接飲むことが格好良く演出される中で飲酒がスタートしています。飲酒デビューのころが注ぐことが必然であった瓶ビールであった50代とは、感覚的にもかなり違うようです。今後はそのまま飲む人が主流になっていくかもしれません。

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ワイングラスとおちょこの所有は拮抗している
自宅にある酒器について伺ってみたところ、回答者の7割は、「ぐい飲み・おちょこ」「ワイングラス」「ビール用グラス」は持っていると答えていました。続いて多かったのが、「とっくり」「ロックグラス」「日本酒用グラス」でここまでは半数以上の方が持っています。「おちょこ」「とっくり」「ロックグラス」の所持率がここまで高いのは、酒ヘビーの方が多い本モニターの面目躍如といったところでしょう。またワインクーラーを持っている方が2割を超えているというのもワイン愛好者の増加を裏付けるものと思います。

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■調査概要
調査時期2014年8月8日(火)〜2014年8月15日(金)
調査対象酒文化研究所の酒好きモニター(N=1453)
有効回答175(回答率12%)
調査方法インターネットによる自記入式アンケート調査

2014年10月22日 10:00