「チューハイ市場でストロング戦争勃発か!〜今年のチューハイトレンド」

酒飲み1000人に聞く「酒飲みのミカタ」。今回のテーマは伸長著しい「チューハイ・カクテル」です。毎年新製品や新ブランドが発売されて酒類の中で最も活性化しているカテゴリーで、最近はアルコール度数の高さによって棲み分けや飲み分けも進み、甘めのタイプからドライなものまで、各社それぞれ得意分野を伸ばしています。この春は自社の手薄な分野に新製品を投入する例も多く、チューハイ戦国時代の幕開けと呼べそうです。中でも注目はストロング分野(アルコール度数8度以上)で、人気面でも二強の激突が伺えます。
既存定番のブランド力は強く市場に定着できる新商品は限られているので、しばらくはリニューアルなど改廃も続きそうです。(回答者は『さけ通信』の読者モニターで「ほとんど毎日酒を飲む」という方が七割以上の酒のヘビーユーザーかつ酒への関心の高い方です)

1/4は週2日以上のヘビーユーザー、50代以下が中心か
回答者のチューハイカクテルの飲用状況は、「週に2日以上飲む」が24%、「週に1日」が11%、「月2〜3日」14%、「月1日」14%、「半年に数回」12%で、それ以下か飲まないという人が25%でした。また最もよく飲むチューハイのタイプは、ストロング34%、レギュラーが18%、低アルコールタイプ(3度以下)が8%と市場全体よりはストロングユーザーが多いという特徴があります(図 法

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また、年代別の特徴は、60歳以上では「飲まない」が38%いるのに対して、40代以下では「飲まない」は1割強と少なく、チューハイユーザーの比率は、60歳前後を境に差があるようです。

チューハイに求めるのはリラックス効果
チューハイをよく飲むときを選んでもらったところ、「食事と一緒に」40%、「食事の前に」23%と食中酒として選ばれていることもわかりました。心理的な面が読み取れる項目では、「リラックスしたいとき」が33%と高かったのに対して、「酔いたいとき」は8%と多くありませんでした(図◆法

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チューハイは、酔うことを目的とするよりも、食事中に軽く飲んでリラックスしたいというワインに似た機能が求められているようです。しかし、そうは言いながらアルコールの強いストロングタイプが増えているあたりからは手軽に酔いも体感したいという潜在的なニーズも窺えます。

健康志向ニーズはチューハイにも及ぶ
定番として飲んでいる銘柄(アイテム)ではなくて、新しいものを選ぶときに心がけていることとしては、上位には「そのフレーバーが好きだから」「アルコール度数が高いから」「新製品である」が40%を超えました。飲みなれているものに近い中で目新しいものが選ばれている様子が伺えます。
一方で、「カロリーが低い」「糖質ゼロである」の健康志向のニーズを上げる人も3割を超え、ビール類同様に機能性ニーズも支持を集めています(図)。

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年代別に特徴をみると、「新製品であること」「アルコール度数が高い」「そのフレーバーが好み」は40代、「糖質ゼロである」は50代に多い傾向がありました。

ストロング系に人気が集まる〜チューハイ人気ランキング
主要社が発売しているブランドの中で「-196℃ストロングゼロ」「氷結ストロング」が人気の1位2位を占め、ストロング系の人気の高さが際立ちました。以下は「単に氷結」「本搾り」「宝焼酎ハイボール」と定番ブランドが続き、低アルコールタイプでは「ほろ酔い」が6番目にランクイン。近年発売された「キリンチューハイビターズ」「-196℃極ゼロ」「アサヒ辛口焼酎ハイボール」が7位以下に続きどこまで人気を集めるかが注目されます。

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以下にタイプ別のユーザーの声をまとめました。
「自分でつくると濃くなってしまう。缶チューハイは度数が明確で安心」(ストロング系・男性50代)、
「残業の後は近くのコンビニでストロング缶とカップアイスで晩酌」(ストロング系・男性40代)
「食事中はビールで食後に焼酎ハイボールが好み。もぎたては甘くなく9%で飲みごたえもよい」(ストロング系・女性60代)
「暑くなると柑橘系チューハイがおいしい。爽やかさが一番」(レギュラー・男性50代)
「気軽に飲めて軽く酔えるからとても重宝しています」(レギュラー・男性50代)
「甘さ控えめのものを風呂上りの一杯に飲んでいます」(決まっていない・女性40代)
「季節ごとの新製品を少しずつ楽しんでいます。」(決まっていない・男性50代)
「ほろ酔いは寝酒にちょうどよい塩梅」(決まっていない・男性60代)
「アルコールと果実などの素材感のバランスがいい。カロリーが控えめなものを選びます」(決まっていない・女性40代)
「安くて飲みやすく、ほどほどに酔える」(低アルコール・女性50代)
■調査概要
調査時期2016年5月25日(日)〜2016年5月26日(木)
調査対象酒文化研究所の酒好きモニター(N=1710)
有効回答140(回答率8%)
調査方法インターネットによる自記入式アンケート調査

2016年08月16日 14:52