国際酒文化学術検討会が開催

click040927_2.jpg 9月7日から9日までの3日間、「北とぴあ つつじホール」(東京都北区)で第5回「国際酒文化学術検討会」が開催されました。これは日本と中国の醸造学の研究者が中心になり、酒造技術の国際交流をすすめ、同時に広く酒文化を語り合うことを狙った催しです。これまでの4回はすべて中国で開催され、日本での開催は今回がはじめてです。
(写真:「日本の伝統芸能と酒」について解説する河竹登志夫氏)

 対象とするお酒は幅広く、清酒や黄酒はもちろんのこと、焼酎や白酒、ビール、ワイン、ウイスキーまで、あらゆる酒がカバーされます。ウイスキーの製造工程における乳酸菌の働きの研究報告や、ビールの官能テストの尺度を国際的に合わせる研究、蒸溜器の形状から東アジアでの蒸溜技術の伝播のルートを探る研究など、多彩な角度から独自性の高い研究成果が発表されました。
 初日におこなわれた記念講演では、日本演劇協会長の河竹登志夫氏が「日本の伝統芸能と酒」と題して登壇。能や狂言、歌舞伎、文楽などに描かれた酒を解説し、参加した日中の研究者から盛大な拍手が送られました。
http://www.jozo.or.jp/i.kokusaisakebunka2.htm
2004.9.9

2004年09月27日 13:58