薩摩のおもてなし料理〜酒ずし祭in東京

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 4月23日に東京・品川のグランドホールで、さつま料理の伝統料理である「酒ずし」のイベントが開催された。これは酒をたっぷりと使った押し寿司で400年の伝統を持つという。島津藩の殿様の祝い事のときに残った寿司を地酒(じしゅ)に漬けておいたところ、とてもおいしくなったのが発祥と伝えられる。

 以来、戦前まで鹿児島では祝い事などで家庭でも作られていた。が、戦後に地酒の製造が中断したことで、この伝統料理も消えかけてしまう。それを地酒醸造元である東酒造株式会社らが中心となり、復活させるという運動を進めている。今年は篤姫人気もあって、東京での開催となったようだ。
 ちなみに酒ずしは米1升に地酒7合を使う。たくさん食べると確実に酔う。メインの具材は魚や肉、フォアグラから鯛までさまざまで、とても楽しいイベントであった。

2008年07月08日 03:06