ジャパン・ビアフェスティバルが盛大に開催

ボランティアが試飲をフルサポート

 5月に東京の恵比寿ガーデンプレイス・ザ・ガーデンホールで開催されたジャパン・ビアフェスティバルには、全国から大勢のビールファンと中小ビールメーカーらが参加しこだわりのビールを存分に楽しんだ。

 好天に恵まれたゴールデンウィークの最終日、カジュアルな服装で集まったビールファンを迎えたのはバクパイプの演奏。晴れやかな雰囲気が溢れてくる。広い会場の壁に沿ってコの字型に配置されたテーブルに、120種類ものビールが並ぶ。来場者はビア・フェスのオリジナル試飲グラス(50ml)で次々に試飲していく。試飲といっても吐き出す人はいない。ビールはのど越しも味わいの大事な要素であるため、官能テストでも吐き出さないのだとか。だから、ほんのひと口ずつとは言うものの、途中から皆ほろ酔い気分である。
 ビールをサービスしてくれるのはスタッフの多くはボランティアのビールファン。答えられない質問があれば、当該メーカーの担当者につないでくれる。
 料理は、軽食の模擬店が数店あるだけで基本的になし。このへんは清酒の立食試飲パーティと違うところ。ご馳走もなければお土産もなく、出展者も来場者も費用を応分に負担している印象。一般来場者の参加費は前売りで4300円である。
 酒文化の会会員では、龍神酒造株式会社(館林市)や梅錦山川株式会社(四国中央市)などが出展しており、底上げが進む地ビール人気が話題になった。クラフトビールという言葉も現れて、味わいを楽しむビールの存在感が増している。会場には以前、月刊『酒文化』の「酒づくりの心象風景」にエッセイを寄稿いただいた田部井英明さん(龍神酒造)との姿もあり、熱心に自慢ビールを奨めていた。
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試飲を薦める龍神酒造の田部井・黒川両氏

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来場者を迎えるバグパイプの演奏

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大きなホールに若い来場者が大勢

2008年07月08日 03:13