ボジョレーヌーボ解禁

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今年のボジョレーヌーボもいよいよ解禁。11月19日の昼間にボジョレーの帝王と言われる醸造家のジョルジュ・デュブッフ氏来日し、メディア向けの試飲会が青山のビストロ「ブノワ 東京」開催されたので、模様をお伝えする。

写真:乾杯するジョルジュ・デュブッフ氏

今年のボジョレーは、ワイン造りに50年携わってきた氏をして、過去最高の出来だと言わしめたものとなった。ヌーボの世界では毎年のようにそのような話が出てくるのではじめは聞き流していたが、具体的に数値で説明され、試飲して納得させられた。今年は5月から好天が続いたが、夏も猛暑となり8月18日にはぶどうの木の根元の温度がデュブッフ氏の計測で42度。8月24日の収穫までの連日の猛暑の結果、ぶどうの糖度が上がり、完熟となり平年よりもワインのアルコール度数が1度高くなり13度なったそうだ。こんなことは彼の50年の経験の中でもなかったことだという。
確かにグラスに注がれたヌーボワインは、例年以上に甘く華やかな香りに包まれている。ヌーボワインは、フレッシュでフルーティなものが一般的であるが、今年のものは、カシスなど黒いフルーツ様の香りが特徴で熟成タイプも十分に期待できると説明を受けた。一方で、セレクションプリュスと呼ばれるもうひとつのヌーボワインは、すでに新酒とは思えないほどの熟成感があり、全く別の個性を放っていた。こちらのワインは、デュブッフ氏が理想のワインにふさわしいものをと選びぬいたぶどうだけを使って特別に醸したものであり、重厚な味わいが楽しめる。
当日はこれらのワインを楽しむために世界中のセレブの間で話題の“出張料理人“狐野扶実子さんがビストロ料理をいくつかコーディネートしてくれた。ビストロの定番料理の煮込みは、栗・カブ・じゃがいも入りの牛肉ベース、デザートのリンゴタルトは甘酸っぱい香りとパリっとした食味で以外にもヌーボワインに合うので驚かされた。
ワイン通の方、今年のボジョレーヌーボは試しておかないと後で後悔するかもしれませんよ。

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狐野扶実子さんプロデユースの煮込み

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スペシャルりんごタルト(一人前)

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2009年11月27日 14:28