ウイスキーだけの専門店 ついに登場!

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 有りそうで無かったウイスキーだけの専門店が、この秋、大阪・堂島にオープンした。サントリービル1階にある「WHISKY SHOP W.」(ウイスキーショップ・ダブリュー)は、レアものを含む内外のウイスキーを100種類以上取り揃えしている。ショコラやドライフルーツとモルトとの相性を体験するもよし、グラスによって変わる香味を試すもよし。今、人気急上昇中のウイスキーの魅力を存分に楽しめる。

写真:手際良く試飲の準備をする阿部店長。「『ウイスキーっておいしい』という体験をたくさんの方にしていただきたいと思います」と。

 店に入ると目に飛び込んできたのはスマートなバーカウンター。バックバーにはテイスティンググラスだけでなく、フルートグラスや胴が大きく膨らんだブランデーグラスが並んでいる。ブランデーグラスにはシェリー樽が香る甘く重厚なタイプか? ハイボールをフルートグラスに入れたらジョッキと味わいは変わるかな? などと想像が膨らむ。このお店は有料で3杯まで試飲できるのだ。
 にこやかに微笑む店長の阿部浩二さんに、おすすめのウイスキーを試飲したいと告げる。「この店だけのモルトウイスキーはいかがですか」と1997年ヴィンテージの山崎と白州を取り出した。脚の長いオリジナルのテイスティンググラスに注ぎ始めると、途端にウイスキーの香りが立ち上る。カスクストレングス(樽出し原酒)だから、どちらもアルコール度数は60度前後あるのだが、柔らかい口当たりはそれを感じさせない。
 「山崎ならショコラが、白州はドライフルーツがよく合うと思います」と店長。そう、このショップはウイスキーを味わうだけでなく、おつまみ、グラス、ギフトなど、いろいろな切り口からウイスキーのさまざまな楽しみ方を知ることができるのだ。
 これまでも山崎や白州の蒸溜所に行けば、何ページもあるウイスキーリストから、存分に選んで試飲できた。けれども勤め帰りにちょっとというわけにはいかない。その点、ここは大阪・堂島、通りの向こうは北新地。地下街に入れば梅田まで濡れずに行ける。
 さぞウイスキー好きのおじさんたちに喜ばれていると思いきや、お客様の4割は女性だそう。隣接するワインショップと男女比は変わらない。1万円を超える高級ウイスキーを躊躇なく購入する方も少なくないというが、考えてみればワインに比べればウイスキーはお買い得だ。ワインは開けたら一度に飲みきってしまうけれど、ウイスキーは10回、いやもっとたくさん楽しめる。1回あたりにしたら1万円でも高いというわけではない。
 試飲は3杯だけ、最後にハイボールを試すことにする。ベースは山崎か響かと迷っていると、テーブルに「みんなの‼ トリスハイボール!」の文字が。すかさず店長、「トリハイをフルートグラスでいかがですか?」と。冷蔵庫からキンキンのトリスが登場し、ソーダでシュワシュワシュワ〜。濃厚なモルトの後だからか、トリハイのスッキリ感がなんとも心地よい。会社の近くにこんなショップがあればと、きっとあなたも思うだろう。

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グラスに入ったウイスキー思わせるウインドウ

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ショップ限定の商品が随時販売される

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グラスやウイスキーグッズ、もちろんおつまみも揃う

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売場の中央には男性の部屋をイメージしたソファーやテーブル。「みんなの‼ トリスハイボール」が目を引く

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1本数100万円という超レアなモルトも

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トリハイをフルートグラスで。
キンキンのトリスに冷え冷えのグラス。
ゆっくり山崎プレミアムソーダで満たして。

2010年11月11日 14:01