大盛況!WGO日本酒アワード試飲セミナー

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 WGO(ワイングラスでおいしい)日本酒アワード2011の表彰式と入賞酒の試飲セミナーが、4月28日にヒルズアカデミー(港区六本木)で開催。好天に恵まれたこの日、全国各地から60社以上の金賞受賞蔵元が集合、当アワード名誉顧問の玉村豊男氏から表彰状とトロフィーが手渡された。その後の試飲会では300人の酒販店・料飲店が入賞酒を試飲、店頭でのすすめ方や料飲店でのサービスの仕方について意見交換がされた。

写真:最高金賞11点には玉村豊男名誉顧問から記念のトロフィーが手渡された
上:食中酒部門クラス1 下:同クラス2

 冒頭、実行委員会を代表して津久浦慶明氏(コンタツ株式会社副社長)は「ワイングラスで日本酒を飲むスタイルを広めて、若者、洋食、海外という3つのボーダーを超えて行こう!」と挨拶し、このアワードの狙いが日本酒の需要拡大であり、新しい飲み手を開拓することであることを明確に打ち出した。
 続いて玉村豊男氏が「ワイングラスが拓く日本酒の未来」と題して基調講演。「世界各国の食が急ピッチで国際化しているが、ベースにはフランス料理のコーススタイルがある。これにのっとり、さまざまにアレンジされて世界中に広がって行く。日本酒が世界に広がるのは、このスタイルのどこかに組み込まれた時で、そうでなければローカルな酒にとどまる。ワイングラスで飲むスタイルの提案はこうした戦略に合致するもの」と提言。
 これを受けて、山田聡昭(酒文化研究所)が店頭でのアピールのポイントを、ワイングラスにより日本酒の香りが強調されることとし、さらにビギナー開発には見て楽しい飲み方としてフルーツを一片落としてみてはと提案した。
 試飲会に詰めかけた酒販店や料飲店のスタッフは、ワイングラスの名門リーデル社(オーストリア)の大吟醸グラスで受賞酒を試飲。香りの際立ちをたしかめながら蔵元ブースを巡った。
 また、実行委員会のメンバーで、東日本大震災で被災した佐浦弘一氏(浦霞蔵元)と遊佐勇人氏(人気一蔵元)が東北の酒の現状を報告、息の長い支援を呼びかけた。
 なお、「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」は、6月15日に東京・池袋で開催される「日本酒フェア」に出展、一般の方が実際にワイングラスで試す機会を設ける。

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リーデル大吟醸グラスで受賞酒を試飲。日本酒の香りの豊かさに思わず顔がほころぶ。

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基調講演は食文化に詳しい玉村豊男氏。当ワードの名誉顧問でもある

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震災被災地の現状を報告する佐浦弘一氏(浦霞蔵元)

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最高金賞トロフィー。東京タワーにより高い?

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日本酒にフルーツを一片落としてワイングラスで

2011年05月06日 15:12