カクテルアワード2011は「玉響(たまゆら)」

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 11月1日、第18回となるサントリー・ザ・カクテルアワードが開催され、全国から約1000作品の応募のなかから「玉響(たまゆら)」が今年のアワードを獲得した。開発したのは池上雅子さん(Bar Shake東京都)。サントリー響12年をベースに、モーツァルト・ホワイトチョコレートリキュール、ヘルメス・グリーンティー、生クリームを加えたショートカクテルだ。
http://www.suntory.co.jp/wnb/event/award/kekka_last2011.html

写真:アワード受賞作品「玉響」を試飲して大満足のベッキーさん

 ステージには最優秀賞を受賞した3人が緊張の面持ちで立つ。リキュール部門「Red Shinee」の内山豊子さん(カジュアルバー ヴォーグ 福岡県)、スピリッツ部門「After the Rain」の甲斐友和さん(Heuga BAR 岐阜県)、ウイスキー部門「玉響(たまゆら)」の池上雅子さん(Bar Shake東京都)で女性が2人。これに先立って表彰された優秀賞の3人も2人が女性。今年は女性バーテンダーの活躍が目立つ。
 発表を前に会場が静まる。「発表します。今年のカクテルアワードは…玉響!」とアナウンスされるや、歓声があがり、どよめき、かすかに落胆の声が漏れた。壇上の池上さんの顔が輝く、信じられないという表情を見せながら、サントリー酒類株式会社の相場康則社長からトロフィーと副賞50万円とニューヨーク・カクテルの旅の目録が授与される。インタビューは応援してくれた仲間たちへの感謝の言葉が溢れた。そして、「『玉響』はほんのしばらくという意味です。春の訪れを待つ鳥のように、響は樽の中で静かに眠ります。しばし安らぎの時の流れをお楽しみ下さい」と自身の作品を紹介した。最高のスタートを切った新作カクテル「玉響」の大きな飛躍を期待しよう。
また、今回のコンクールでは、手軽に作れるカジュアルなリッキー部門が初めて設けられた。リッキーは、スピリッツ・リキュールと果実、炭酸を使い、好みでスティックで果実をつぶしながら飲むスタイル。最優秀賞はルジェクレームドカシスをベースにした「Miss Ricky」。優秀賞にはアペロールにカットトマトを使った「太陽の恵み」、プルシアに梅干しを落とした「プラムぷらむリッキー」、そして「マンゴー&シークヮーサーリッキー」が選ばれた
リッキー部門(サントリー)

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相場社長からトロフィーを授与

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アワードを受賞した「玉響(たまゆら)」。深みのある色合い、落ち着いた香のカクテルに仕上がった

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ベッキーさんからお祝いのインタビュー

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受賞後、ステージで「玉響」づくりを披露する池上雅子さん

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最優秀賞、優秀賞を受賞した6名。これからも活躍が期待される

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リッキー部門の受賞作

2011年11月08日 20:15