恒例の「サントリー・ザ・カクテルアワード2012」が今年も開催、見事にアワードを獲得したのはロングカクテル部門の「Haleine(アレンヌ)〜風のそよぎ」。大阪府の槇永優さん(Bar Leigh Isley)の作品であった。今回は「カクテルフェスタ」として初めて一般にも公開され、来場者はさまざまなカクテルを楽しんだ。
写真:アワードを受賞しベッキーさんから花束を受け取る槇永さん
9月19日に東京国際フォーラムで開催された「カクテルフェスタ2012」。19年目となった「サントリー・ザ・カクテルアワード」をコア・コンテンツとして、アペロールやマリブなどさまざまなスピリッツ&リキュールのカクテルが用意され、来場者を楽しませた。
アワードでは難関をくぐり抜けて最終選考会に進んだ16作品(ショートカクテル部門・ロングカクテル部門ともに8作品ずつ)を、考案したバーテンダーたちが審査員や一般来場者の目の前で実演、開発の意図などを簡潔に説明していった。どの作品も見た目も美しく、ネーミングの響きもよい。甲乙つけがたいが、そこはコンテストの難しさ、どれかひとつをアワードに選ばなければならない。
そして洋酒・カクテル業界の重鎮が顔を揃えた審査員が選んだのは「Haleine(アレンヌ)〜風のそよぎ」。考案したのは大阪府の「Bar Leigh Isley」に所属する槇永優さん。アワード受賞作品としてその名を告げられると、信じられないという表情で槇永さんがステージに立った。受賞の喜びに包まれながらインタビューでは「『ミドリ』と『オランジーナ』を使うことだけ決めて、その後はバランスをとっていくのですが、その作業がとても難しかったです。今は応援してくれたお客さまに感謝したい」とコメントした。
この日、会場にはサントリーの前チーフブレンダー輿水精一氏の姿があり、カクテルアワードの感想を伺うと、「カクテルアワードを初めて拝見しましたが、ブレンダーの仕事に共通するところが非常に多く興味深かったです。ウイスキーのブレンドでもこの原酒とあの原酒を使うと決めて、全体の形をつくっていきます。アワードを受賞された槇永さんの創作過程とほんとうによく似ていると思いました」とコメントした。
爽やかでフルーティな「Haleine(アレンヌ)〜風のそよぎ」のレシピは次のとおり。お試しを。
【「Haleine(アレンヌ)〜風のそよぎ」】
ミドリ 30ml
マスカットリキュール ド フランス ミスティア 10ml
カルヴァドス ブラー グラン ソラージュ 10ml
フレッシュレモンジュース 10ml
オランジーナ 適量
*オランジーナ以外をシェークして、クラッシュド・アイスを入れたグラスに注ぐ。オランジーナで満たし、軽くステア。ライムの皮、オレンジの皮、グレープフルーツの皮を飾り、ストローを添える。
受賞後に「Haleine(アレンヌ)〜風のそよぎ」をつくってベッキーさんに
コンテストの主催者 サントリー酒類の相場社長と記念撮影
ショートカクテル部門、ロングカクテル部門の優秀賞、最優秀賞の受賞者たち
↓会場にはブランドブースがたくさん。カクテルの試飲が楽しめた↓
ドイツ生まれのイエーガーをペプシで割って
ウイスキーベースのカクテル専門ブース
カリビアンラムでモヒート
プルシアをスパークリングワインで割る贅沢
カリブ海生まれのココナッツリキュール「マリブ」
ちょっとシックに「ルジェ・カシス」
日本が生んだ世界のリキュール「ミドリ」
オレンジがかった赤が印象的な「アペロール」
サントリーブランデー「VO」にフルーツを漬け込みフルーツブランデーの風味を楽しむ
↓世界各地のバーテンダーが、一度に技を競い合うのは壮観だ↓