ハワイで全米日本酒歓評会が開催

050922.jpg ハワイのホノルルで表題のコンクールおよび公開試飲パーティ(英語名:JOY OF SAKE)が、九月に盛大に開催された。この会はアメリカの日本酒愛好者団体である国際酒会が、多くのボランティアの協力を得て開催しているもので、日米を代表する審査員が特に優良な酒を選出するもの。今回は一九一の商品がエントリーし、四八点の金賞酒が選ばれた。

 会場にはコンクールに出品された清酒が、純米酒や吟醸酒など酒のタイプ別に分けて並べられ、自由に試飲できるようセッティングされていた。来場者は、酒のリストを見ながら金賞を受賞した酒を試したり、友人たちと酒を飲み比べて談笑したり、ホノルルの有名和食店の酒肴と酒を合わせて楽しんだりと、思い思いにめったに味わえない銘酒に親しんでいた。
 ほとんどがアメリカ人で日本人は日本からやってきた蔵元や報道関係者などわずか。まさにアメリカの日本酒愛好家たちによる、彼らのためのイベントである。現地スタッフによると六五ドルの参加費をとるパーティはホノルルでは珍しいそうで、高額なチケットにもかかわらず売れ行きがすこぶる好調だったのは日本酒の人気が根強いと同時に、ホノルルの高所得な文化人をうまく取り込めているからではないかと言う。
 また、日本からの旅行者で参加した方には「ハワイはおいしいものがないのが唯一の欠点だと思っていましたが、この会場に出展したレストランの料理はどれもおいしくて驚きました。ハワイにもいいレストランが増えていると実感しています」と語っていた。
このイベントが日本酒の国際化を促すと同時に、ハワイの食文化に貢献し、アメリカ独特の日本酒のある食文化をはぐくんでいくことを心から期待したい。

2005年09月22日 21:01