『獺祭 島耕作』が発売 西日本豪雨の被災地を支援

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 西日本豪雨で大きな被害のあった『獺祭』醸造元の旭酒造は『獺祭 島耕作』を発売する。
同社は今回の豪雨で浸水被害があり、泥水に浸かった原料米や商品の廃棄を余儀なくされた。
また電源が失われたことで発酵中の醪の温度管理ができず、これらも『獺祭』ブランドで販売することができない事態にあった。

『獺祭 島耕作』はこの被災した醪の酒を商品化したもので、ほんらいの『獺祭』として発売するには品質的に若干問題がある、いわばセカンドラベルの商品だ。ほんらいは同社の主力商品である『磨きその先へ』『2割3分』『3割9分』『50』になるはずだったものをブレンドせずそのまま詰めるため、最高級品の『磨きその先へ』(小売価格3万円)用の醪の酒が200本に1本程度入っているそう。
 販売価格は1200円(税別)で1本につき200円が義捐金として被災地に寄付される。販売予定本数は同社のほぼ1か月分の販売数量に相当する65万本で、すべて売れると義捐金として1億3千万円が集まる勘定だ。
 桜井社長が「『獺祭』としては十分でない」という味は、素人目には通常商品と遜色なく、記者発表に集まった関係者の評価は上々だった。
 岩国出身で同社と旧交のある、『島耕作』シリーズの作者弘兼兼史が持ちかけて実現した企画で、出版元の講談社も主旨に賛同して実現した。
 発売は8月10日。旭酒造の全国の特約店および直営店で販売される。

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2018年08月04日 01:18