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上海でメキシコ気分
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ハンバーガーで「焼き方は?」と聞かれる店
上海で中国人や外国人が集まるバーを訪ねると、日本のバーとどこか違う感じがしてしまう。それは店の広さから来るのだろうか。日本のバーよりも開放的で、わいわいと騒ぐパブのような店が多い。カウンターよりもテーブル席を重視したフロアレイアウトになっているのである。バーカウンターはあるけれど、立ち飲み用にしているところや、形だけで酒や料理を出すサービスカウンターにしているところもよく見かける。
生バンドが入る店が多いことも関係しているかもしれない。ステージを見るならカウンターよりもテーブル席のほうが見やすい。ジャズやロックなど欧米の音楽と、中国のポップスがよく演奏され、音量は日本よりもずいぶんと大きい。生演奏ならまだしも、それがステージの合間のBGMになっても変わらずに大音響のままだから、ゆっくり会話できない。これが日本のバーとの違いの2つめだ。
そんな上海の現地の人が通うバーで、初めて居心地がいいと感じたのは衡山路にある「W‘SIDE(ウエストサイド クラブ&バー)」だ。超大音響のディスコから移動したから余計だったけれど、「やっと静かに飲める」とホッとしたのであった。それでも生バンドが入る店だから、それなりににぎやかなのだが、曲が古いアメリカンポップスだったので疲れない。飲んだのはたしかジントニックとカンパリソーダ。味はまあまあだったが、もう少しキリリと冷えているとグンとおいしくなるのにと思った記憶がある。上海のバーでよく見る試験管カクテルももちろんあって、ライチのリキュール「ディ−タ」のカクテルと赤い甘いカクテルを試した。このタイプは甘くて若者の遊びアイテムだから、飲みやすければ「よし」だろう。
ところで「ハイボール」と「ウイスキー&ソーダ」の違いをご存知だろうか。「ショットバー ラ・ピース」という長寧区にある日本スタイルのバーのメニューに、しっかりと併記してあったのだ。ハイボールにはレモンピールを入れ、ウイスキー&ソーダはシンプルなソーダ割りかと想像して、中国人のバーテンダーに聞いてみた。返ってきた答えは、「日本のウイスキーでつくるものがハイボール、スコッチをベースにしたらウイスキー&ソーダ」というもの。ハイボールはもともと英国にあったはずだけれど、日本で普及しているからだろうか。そういえば最近、ずいぶんハイボールのコマーシャルを目にするようになった。
超日本的なオーセンティックバーに出会ったときはうれしかった。淮海中路にある「バー サザンクロス」は、日本のウイスキーがしっかり入っているうえ、使う氷がすべてアイスピックで削り出したロックアイスなのだ。流暢な日本語を話すスタッフのつくるカクテルは見事で、コンクールへの出場を目指すバーテンダーのような凛とした雰囲気が漂う。日本の洋酒メーカーがよくカクテルコンペを開催するけれど、海外のバーにも門戸が開かれているのだろうか。この店のオリジナルカクテル「チャイナ」はホワイトラムをベースにマラスキーノと何か入れていたけれど、ローズ色がきれいでおいしかった。将来、サントリーカクテルアワードに上海のバーテンダーの作品が選出されたりしたら、楽しいだろうなあなどと思いつつ、モヒート、サイドカー、角瓶のハイボールと立て続けに4杯も飲んでしまったのだった。
(文・写真 酒文化研究所 山田聡昭)
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