花から生まれた酵母でお酒?

click040927_1.jpg お酒は糖分をアルコールに変える微生物の働きから生まれます。この微生物が酵母です。酵母にはたくさんの種類があり、日本酒、ワイン、ビール、ウイスキーなどのメーカーは、自分たちが求めるお酒をつくるのに適した酵母を独自に開発してきました。
(写真:花から採取した酵母でつくった清酒と焼酎のきき酒会)

 現在、日本酒づくりでは、各地の銘酒として評価が高い酒蔵の発酵もろみから採集した優秀な酵母を分離・培養したものが多く使われています。そのほかバイオテクノロジーの研究所で最先端の技術を駆使して誕生した酵母や、昔から酒蔵に住み着いている酵母を使っている蔵元もあります。
 9月に東京で「花から採取した酵母」でつくられたお酒の試飲会が開催されました。中田 久保教授(東京農業大学短期大学部)らが、なでしこ、ベコニア、百日草などから採集した清酒酵母を提供し、それを利用してつくったお酒の試飲会です。このユニークな試みには30以上の日本酒や焼酎の蔵元が賛同し、自らの酒を持ち寄りました。
 味わってみると予想以上の完成度。まだ、蔵元や酵母の種類によってレベルにばらつきはありますが、嫌な香りや味は少なく、なかには驚くほどバランスがいいものがありました。いまの日本酒で、一番の注目株のひとつです。
http://www.hanakoubo.jp/home2.htm
2004.9.15

2004年09月27日 14:03