
絶好のワイナリー日和となった11月3日(火)、「『さけ通信』編集長山田聡昭と行くカタシモワイナリーで贅沢ランチ」ツアーを開催しました。
写真:カタシモワイナリーのとっておきのワインが勢ぞろい
ワイナリーの最寄駅 近鉄大阪線「安堂駅」は大阪の中心部から1時間足らず、ワイナリーまではそこから徒歩8分で、訪ねてみると都心からほんとうに「すぐ」です。駅前のコンビニや個人商店が点在するごく普通の住宅地を進み、ブドウ畑に続く山側の路地に入ると雰囲気が一変しました。車のすれ違いに苦労するほどの幅の道路の両側に並ぶ重厚な門、そして奥には立派な日本家屋。かつて日本屈指のブドウ産地として栄えたこの町には、往時の面影がしっかりと残っていました。
ほどなくカタシモワイナリーに到着。最初は高井社長による堅下地区とワイナリーの歴史のレクチャー、そして醸造設備とワインの貯蔵庫を見学します。古い醸造機器やセラーは興味深いものですが、このワイナリーの主役はなんといっても山の斜面に広がるブドウ畑です。
「ここは甲州種のブドウの畑です。どうぞ食べてみてください。減農薬なのでそのまま皮ごとたべて大丈夫、ブドウ全体の味を確かめてください」と高井社長。次の畑はマスカットベーリーA種。同じ畑の同じ品種ですが、ブドウの木によって、また、粒が房のどこについていたかによって甘さがまったく違います。「こんなふうにシワシワになっているのは貴腐菌がついたもの。甘みがぎゅーっと増してます」「この垣根はシラー種。干しブドウになったものを回しますから一粒ずつためしてみてください」「この木は100年の古木です。表面を触ってみると、生きているところとすでに死んでしまっているところがわかります」と言う具合に、畑でブドウづくりの体験セミナーが続きます。
さて、ようやく一番上の畑にたどり着いてランチタイムです。ブドウ棚の下にテーブルがセットされ、なんと屋外でフレンチとワインのペアリングコースです。料理は地元八尾の「BON-CHIC(ボンシィク)」のシェフ・ソムリエの坂東亮さんが腕を振るいます。ワインを選ぶのはもちろん高井社長。デラウエア種のスパークリングワイン「たこシャン」から始まりデザートに合わせる「葡萄華35度(グラッパ)」まで6種類を堪能しました。
大阪の街を見下ろす山の上でいただくおいしい食事とワイン。マンションにすればすぐに買い手がつくこのエリアで、ブドウ畑を維持するのは並大抵のことではありません。都心からすぐ近くにワイナリーがある贅沢を次代に引き継ぐためにも、応援していきたいワイナリーです。ちょうど11月22日(日)には年の一度の「おもろいやんカタシモワイン祭り」が開催されます。この機会に訪ねてみてはいかがでしょうか。
http://katashimo-winery.livedoor.biz/archives/8962356.html
●カタシモワイナリー
大阪府柏原市太平寺2丁目9番14号 Tel:072-971-6334
●BON-CHIC(ボンシィク)
八尾市久宝寺6-6-66 ニットービル1F Tel:072-924-2131

ワイナリーのゲストハウスで高井社長のガイダンス

ゲストハウスには古い醸造器具がたくさん

除梗作業など工場を見学

ワイナリーの周りには古民家が立ち並ぶ

民家の庭先にブドウ棚。日よけ代わりでもある

ブドウ畑でブドウを食べ比べる

食べ比べながらブドウ栽培の説明を聞く

100年古木に実際に触れてみる

ブドウ棚の下でフレンチのコース料理


坂東シェフがその場で調理


ブドウ畑からは大阪が見渡せる

さつま芋のポタージュに「たこシャン」

秋鱧のフリットなどアミューズに「堅下甲州」を合わせる

帆立のポワレにシャルドネ種を樽醗酵させた「合名山」

阿波尾鶏のパテごぼうのソースにマスカットベーリーA種の「利果園」

黒毛和牛のほお肉の赤ワイン煮込みに「キング セルビー メルロ・カベルネソビニョン」

卵のプリンにジャパニーズグラッパ「葡萄華」