2017年6月26日は、長い日本酒の歴史のなかでエポックな日になるかもしれません。フランスで活躍する一流ソムリエ35人がパリに集まり、日本酒のコンテスト「Kura Master」を開催したからです。審査員は、事前に日本酒の概要と利き酒・評価方法のレクチャーを受けましたが、ワインの専門家としての立ち位置で日本酒を審査しました。
写真: 一流ソムリエ35人が審査のためにフランス各地から駆けつけた
審査委員長のグザビエ・チェイザ氏(クリヨン・シェフソムリエ)は、「近い将来、レストランのワインリストの15%は日本酒が入るようにしたい」と言います。フランスでは食や飲料の嗜好がライトでマイルドなものに急速に変化しており、日本酒がその流れに合致すると評価しているのです。
エッフェル塔に近い審査会場は朝から熱気に包まれました。審査用の日本酒をサービスする約20人の日本人スタッフも真剣そのもの、担当のテーブルでいい状態で日本酒を提供しようと細心の注意を払いました。
審査結果は7月11日(フランス時間)に発表されます。
会場のアトリエ・エッフェル。パリジャンの多い閑静な地区のイベントホールだ
Kura Masterのロゴマーク
審査会はチームで討議して評価を固める
ブラインドで審査。GI日本酒のシールは日本産清酒のシンボルだ