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ハンバーガーで「焼き方は?」と聞かれる店
上海では紹興酒の品揃えが豊富な酒場を見ないと思っていたら、虹橋に専門の酒場がオープンしたという。早速出かけてみると紹興酒の甕がブティックのようにディスプレイされた、ちょっとおしゃれな店があった。
紹興酒は甕から汲み出してストレート、燗、ロックなど好みの飲み方で提供してくれる。かき氷にシロップをかけるような柄杓を甕に入れて引き上げ、グラスや特性の徳利に注ぐ。燗は湯せん。電子レンジを使ったり、直火に欠けたりしないことが嬉しい。
値段は3年くらい寝かせたスタンダードなもので1杯300円くらい。5年、10年、15年と熟成させたものはそれなりの値段になるが、一番高価な15年でも1000円くらいとお手頃だ。
一番安い酒をお燗してもらうと「よかったらドライフルーツを入れて召し上がってみてください」と日本語で勧められた。干したクコ、レモン、梅など一杯飲むたびに、順番に試してみると結構いける。干し梅は甘酸っぱさが増し、レモンはキリットした酸味が出てくる。
客はほとんど日本人で、メニューは日本語。中国=紹興酒と連想し、日本の地酒のようにいろいろ飲み比べてみたいと思うのは、きっと日本的な発想なのだろう。聞けば店のオーナーは日本人だという。
この店をきっかけに、現地の人がやっている紹興酒の酒場はないかと探してみたら、下町に何箇所かあることがわかった。紹興の酒と料理を楽しませる孔乙己酒家は、4年前に紹興で入った酒場によく似た雰囲気。料理も紹興特有の発酵食品、いわゆる臭ウマ系が中心だ。
料理の皿を何品か適当に選んで、せっかくだからと20年ものの紹興酒(約600円とリーズナブル)とビールを注文する。さすがに20年物はうまい。味わいに刺々しさがまったくなく、代わりに深いコクがある。よく冷えた三得利(サントリー)のビールをチェイサーにしながら堪能する。
この三得利ビールは上海では定番の人気商品。現地の方が日本のメーカーのビールと意識していないほどポピュラーである。たいていのレストランや酒場にあって、コンビニ、スーパー、雑貨屋さんにもまず並んでいる。三得利ビールが中国伝統酒専門の酒場にまで浸透していることに、日本の酒の国際化がますます進むに違いないことを実感する。きっと近い将来モルトウイスキーが、それに続いて清酒が世界市場で脚光を浴びることだろう。
(文・写真 酒文化研究所 山田聡昭)
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