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今回は酒づくり体験イベントにスポットを当てます。近年、酒造工場では見学者の受け入れ態勢
の整備が進みました。メーカーは見学を、消費者と直接交流するチャンスと捉え、さまざまなイベ
ントを企画しています。ウイスキー・ビール・清酒・ワインの主要五社の取り組みをご紹介します。
酒づくり体験のパイオニア
ニッカ余市蒸溜所 マイウイスキーづくり
この企画がスタートしたのは昭和六二年(一九八七年)。主力商品スーパーニッカの発売二五周年記念行事として始まりました。ウ
イスキーづくりを体験したい人を広く募り、北海道の余市蒸溜所まで足を運んでもらう。参加者全員で造ったウイスキーは、一〇年後
に瓶詰めし、参加者の手元に届けるという、ダイナミックな企画です。一泊二日で、定員は各回二〇名ほど。現在は春と秋に数回開催
されています。
平井光雄工場長はこの企画の趣旨を、「余市に来なければわからない、ニッカウヰスキーを創業した竹鶴政孝の想いを感じていただ
きたいと思っています。そして、ウイスキーづくりの原型を体験していただきたい」と言います。実際、カリキュラムに組み込まれて
いる、ピートを使った麦芽の乾燥や直火での蒸溜などの作業は、スコットランドでもほとんど見ることができません。ウイスキーづく
りの原型に触れるというのは、単なるうたい文句ではありません。
こうしたカリキュラムがどのように開発されたのかをお聞きすると、同社の岡島君夫さんは「C・W・ニコルさん(作家・タレント)
が余市蒸溜所をたいへん気に入り、『ここで僕だけのウイスキーが造れないだろうか』とおっしゃったのがきっかけです。一般の方が
どんなかたちでならウイスキーづくりに参加できるのかを検討しました。それがマイウイスキーづくりのカリキュラムの骨格になりま
した」と教えてくれました。マイウイスキーづくりと言っても、すべて自分達でやることは、技術的にも、時間的にも不可能です。ど
の工程に、どんなかたちで参加させるかを決め、それを工場の作業に割り込ませます。簡単なようですが、実際にやるとなったら容易
なことではなかったはずです。
この企画には、結婚、子供の誕生や成人、定年退職などのメモリアルイベントとして参加される方が七割にのぼります。また、ウイ
スキーづくりだけでなく、余市の四季を体験したいからと二度、三度とくり返し参加する方が少なくありません。
実際に、マイウイスキーづくりを体験してみました。この回の参加者は一四名。男女のカップルが三組、男性二人組が二組、お一人
で参加された方が男性一名、女性三名です。一四時前に集合すると作業着に着替えてヘルメットを被ります。
一時間ほどウイスキーづくりに関するレクチャーを受けた後、製造工程にそって作業を体験します。最初はピートによる麦芽の乾燥
です。石狩湿原から掘り出したピートを炉にくべて、上階の床に敷き詰めた麦芽を燻します。現在ではこの工程をおこなっている蒸溜
所は希です。大麦を発芽させ麦芽にする工程は、ほとんどの蒸溜所が専門業者に委託しています。ピートの燻し加減など細かく指示し、
できた麦芽を購入しています。
次は麦芽を細かく砕き、糖化槽で煮沸・糖化して、麦汁をとる工程を見学します。この時は麦汁の最後の絞りがほぼ終わったところ
で、麦芽の香りをたっぷり含んだ湯気を思い切り吸い込むことができます。
発酵段階では、発酵につかう酵母を顕微鏡で見せてもらい、経過日数の異なる醪を発酵タンクののぞき窓から見ます。密閉タンクな
ので発酵の香りはほとんどわかりません。ここで、仕込みに使う麦汁と、発酵途中の醪液を試飲させてもらいました。この試飲は、麦
芽の穀物感やピートの香りをよく感じることができます。
次はいよいよ蒸溜作業です。ウイスキーは発酵液を二回蒸溜します。余市工場の蒸溜は、石炭を熱源に直火で加熱する、もっとも古い
スタイルです。参加者はこの釜にスコップで石炭をくべます。
初日、最後の作業は糖化槽に戻って、麦汁の絞り滓の清掃です。まだ熱気の残っている糖化槽のなかに入って、麦芽滓をモップで掻
きだします。
この後、おいしいウイスキーをいただきながら夕食。翌日は樽づくりを体験し、蒸溜したての透明なウイスキーの赤ちゃんを、思い
思いにサインした樽に詰めて打栓。みなで貯蔵庫に搬入して、コースは終了となります。
(http://www.nikka.com/enjoy/tour/yoichi/) |
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