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山梨県と聞くと、酒好きならば誰しもワインを思い浮かべるのではないだろうか。実際にそこには大小さまざまなワイナリーが存在する。ワインブームが一服した中で、若手の醸造家が取り組んでいるワイン造りへの挑戦をご紹介する。
日本一のワイン生産地 |
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山梨県の甲府盆地は日本最大のワイン産地である。清酒での灘のような場所であると言えばわかりやすいであろうか。ここに多数のワイナリーが生まれたのは、もともとワインの原料となるぶどうの大生産地であったからだ。かつては生食用ぶどうが生産の中心であったが、先人が開発した日本オリジナルの醸造用ぶどう甲州をはじめ、現在ではカベルネソービニオン・シャルドネなど欧米種の醸造用ぶどうの生産も行われている。
サントリー・メルシャン・マンズなどの国内大手メーカーから、農家がそれぞれ作ったぶどうを持ち寄って自分たちで飲む分だけを造っているようなごく小規模のものまで、大小90近くのワイナリーが国産ワインの約半分を生産している。その多くが盆地の北東部にあたる勝沼町を中心とした地域にあり、隣接する塩山市にも八社のワイナリーがある。塩山までは新宿から中央本線の特急で約一時間半という距離である。
今回は、その塩山市で小規模ながら地元に根ざしたワイン造りを行っている機山(きざん)洋酒工業をご紹介する。同社ではインターネット上にホームページを開設しており、そこでは以下のように自分たちを紹介している。
〜機山ワインは山梨の風土が育んだワインです〜
周囲に山々が折り重なる甲府盆地。色々な果物が豊かに実るこの盆地の北東に位置する塩山市に機山ワインはあります。ワインは大地に育まれるもの。機山ワインは自家ぶどう園のぶどうを主体に、東山梨地区で栽培されたぶどうのみを使ったまさに山梨のワインです。家族だけで造る小さなワイナリーですが、地域に根ざしたワインを造りたいと考えています。
地域に根ざしたワイン、自家ぶどう園を持つワイナリー。イメージではイタリアやフランスのワイナリーを想像させるではないか。機山ワインに対する期待で胸を大きく膨らませながら同社を訪れた。
機山洋酒工業が創業したのは昭和初期のことである。初めの頃は近くのぶどう農家が収穫したぶどうを持ち寄りワインにする共同醸造所のようなものであったらしい。当初はアルコールなどの製造を行っていたので、工業という名前がついているそうである。戦後になって、先代社長の時代から本格的にワイン造りに取り組みはじめている。
機山という、ちょっとワインに似つかわしくない無骨な名前の由来は、徒歩数分ほどの近くに「心頭滅却すれば火もまた涼し」という言葉を残して織田信長に焼き殺されたことで有名な快川和尚の恵林寺があり、そこに機山公の贈り名を持つ武田信玄がまつられていることからつけられた。今日の同社を見る限りでは、洋酒工業というよりもシャトー、ワインハウスという名前が相応しい。
現在ワイン造りを行っているのは、土屋社長ご夫妻の二人。忙しいときには先代社長にあたる社長の父上も手伝うというが、基本的には夫婦二人だけですべての作業を切り盛りしているごく小規模なワイナリーである。造ったワインは問屋や酒販店には殆ど卸さず、直接消費者やレストランに販売している。また少量ながらブランデーやマールを製造するという特色も持っている。まさに知る人ぞ知るワイナリーと言えよう。今回は3代目の土屋幸三社長(36歳)に、同社のワイン造りに対する考え方をうかがった。
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