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二一世紀に向けての試み |
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石川酒造では、地ビール事業に参入することを表明した。このことも含めて、都市近郊の酒蔵の将来像をどのように描いているのだろうか。
「地ビールパブの事業は結局はリピーターをどれだけ作れるかがポイントになると思っています。当社では、『ハイカラ屋』というレストランも経営していますが、ここの店がうまくいくかどうかもこの一点にかかっています。地域の方々にご愛用いただける魅力をどう打ち出すか。単なるハコモノでは人は集まりませんが、酒という要素が絡むと、動きが出てきます。
将来的には西多摩地区のコミュニティーセンターの一環を担えればと思っています。もちろん観光客や外部の方も大切ですが、これは地域の方の口コミを通じて十分に広がっていけると確信しています。よい形で多摩地区の特産品として覚えられるようになれればいいなと思っています」
「こういうことを始めてから、あっちこっちから呼ばれるようになりました。隣りの昭島市の公民館では、酒造りについての講演会を四回もやりました。また、あきるの市では、酒造り唄の会に呼ばれたりもします。現役の頃にはできなかったお付き合いができて、いろいろな方との交流が広がっています。ふるさとの民話を話したり、酒造りの話をしたり、こういう話をするためにはこちらもいろいろ準備をするので、自分自身の若返りにも役立っています。自分では、よくわかりませんが、こういう形で蔵や地域社会の役に立っていければよいなと思っています」と小山顧問。
福生市の町内会や松代町の話を聞いてか、一昨年からは隣りの多摩市からも酒造りを委託されている。地元の農家が作った酒米を特産品として広めていこうと、役所、JA、酒販店などが、「原峰の泉」と名づけて販売している。都市化が進み住民にとって帰属意識の薄くなった街で、コミュニティ再構築にも役立っているようである。
地ビール事業も進める若い専務と、酒造りの語り部として地域で活躍される小山顧問。混沌とした都市住民のニーズに対して、様々な角度から酒蔵をアピールしている姿が将来の都市の酒蔵の有り様を示しているのだと感じられた。
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石川酒造株式会社 |
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東京都福生市熊川1 |
| 電話 |
0425(53)0100 |
| FAX |
0425(53)2008
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| お酒の四季報(1998年春号) |
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