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たった一日でビール経験値が数百倍に
キリン「ビールづくり体験教室」
一日コースの酒づくり体験では、もっとも充実し、完成度が高いのがキリンビール横浜工場で開催されているビールづくり体験教室
です。もともとは製造部門の社員向けに開発されたカリキュラムで、自動化された製造ラインでは体験することのできない工程途中で
の味見など、五感を使った物づくりを習得させるためのものだったと言います。
一般向けに展開し始めたのは1997年。神戸工場でスタートし、五年間に700回以上実施されました。関東圏のお客様に体験し
ていただくために2003年に横浜工場に会場を移し、毎月第三水曜日とそれに続く土日を除く毎週水・土・日の三日間開催されてい
ます。夏場の開催は応募が多く、週末の開催日には競争率が10倍になることもあるそうです。応募は空いている冬場が狙い目とか。
参加は4〜6名のグループ単位。作業量が多く、人手としてこれくらい必要になるからです。みんなで汗をかいた分、およそ一カ月
後に仕込んだビールが20本(500ml瓶)、できたての状態で届きます。
六月中旬の水曜日に開催された、この教室をレポートします。
9:30 キリン横浜ビアビレッジ(横浜工場)集合。受付を済ませるとさっそくガイダンス。そしてレクチャー。初心者にもわかりやすいようにと、用
語にも気を配っている。たとえば麦芽と言わずに「麦の芽」、麦汁は「麦の汁」。さすがに延べ1000回近くおこなわれ、十分に練られたレクチャーだ
と感心。最後に、グループごとに今日手作り体験するビールを、四種類のなかからひとつ選んで終了。
10:20 会場を移して作業体験。エプロンを着けて、手を洗って、グループごとにテーブルに分かれる。インストラクターはキリンビールの製造部門
で働いていたOBたち。この教室の指導と、参加者が仕込んだビールの発酵管理を担当。尚、インストラクターはグループごとに一名がつききりになる。
すごい贅沢だ。
体験作業するのは、麦芽から麦汁をとって酵母を添加する手前まで。ビールの製造は、この後、酵母添加・発酵管理・貯蔵熟成・瓶詰めと進む。麦汁を
とる部分は、もっとも物理的な作業が多いところ。他は発酵や熟成に適切な条件を与えてやる作業が主で、人手は余りかからない。逆に言うと、一日でビールづくりをおもしろく体験するにはこの工程しかない。
麦汁をとる作業はチャートに従って進められる。49.5度で20分間維持して、その後、65度まで15分であげるという具合だ。参加者は温度計を
睨みながら火加減を調節し、ひたすら麦芽を入れた湯を攪拌。この作業の温度管理がおいしいビールができるポイント。
作業の切りのよいところで他のグループも交えて麦汁を味見しあったり、種類の異なるホップの香りを確かめるなどのイベントが入る。そして、麦汁を
漉して、最初のホップを投入したところで昼食。時間はすでに13:30をまわっている。
15:00 工場見学をして作業再開。麦汁を煮沸し、タイミングを見て二回目、三回目のホップを投入。ホップの入った麦汁は、甘くもやっとした印象
の味わいから、キリッとシャープな輪郭に変わる。あちこちで驚きの声。
麦汁の上澄みをきれいに取り分けて、酵母を投入できる温度まで冷やしたところで実習は終了。その後はインストラクターが酵母を添加。発酵瓶に入れ
て、冷蔵庫で低温発酵。ひと月後においしいビールが瓶詰めされて指定場所に送られてくるまで面倒を見てくれる。
作業を終えて、ホッとしたところでお楽しみの試飲タイム。ビールをゆっくりいただき、ビールづくり体験教室の金岩功三支配人から修了証書が授与さ
れた。
この企画はとにかく作業量が多く、実際に自分達が造ったものを後日飲めるのが特徴です。麦汁を延々とかき混ぜたり、大きな寸胴
に麦汁をとり分けたり、使った道具類を洗ったり、温度を測って火加減を調整したりと、四?六人で手分けしなければできません。酒
づくりというと、繊細な職人の技を思い浮かべがちですが、仕事の大半はこうした単純作業。それを確実に丁寧にやるのが大切です。
この日の参加者は五グループで、平日ということもあって、ほとんどが女性のグループ。テニスやカルチャースクールのサークル仲間、
職場の仲間という方々でした。若い男女のグループは二度めの参加。前回とは違うタイプのビールづくりにチャレンジしたそうです。
ビール好きな方は一度参加する価値のある、楽しい企画です。
(http://www.kirin.co.jp/about/brewery/factory/yoko/seminar/) |
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