演歌は日本酒

♪バーボンのボトルを抱いて 夜ふけの窓にたつ♪(勝手にしやがれ:阿久悠歌詞)もあるけれど、歌詞に酒が登場する歌は演歌が圧倒的に多い。♪お酒はぬるめの燗がいい〜♪(舟歌:阿久悠作詞)、♪ひとり酒場で飲む酒は別れ涙の味がする♪(悲しい酒:石本美由起作詞)、♪一人酒 手酌酒 演歌を聞きながら♪(酒よ:吉幾三作詞)など、またたく間に10曲くらい出てくる方が、ざらに居らしゃるのではないだろうか。当然、演歌ファンには日本酒好きが多いはずだ。
友人と飲んだときにこの話題を出すと、「それじゃあジャズはウイスキーで、クラシックはワインかい?」なんて言うものだから、ちょっと調べてみようかという気になって、酒文化研究所のホームページでアンケートをとってみた。
そうしたら、確かにそれらしい傾向が認められたのである。「演歌好き」という方のうち「日本酒が一番好き」は28%もあるが、「ロック好き」では16%しかいない。「クラシック好き」に「ワインが一番好き」は12%いたが、「演歌好き」には半分の6%しかいない。「Jポップ好き」では「チューハイ・カクテル好き」が18%もいるのに、「演歌好き」ではたったの2%、「フォーク好き」でも7%だ。
ひょっとすると、これからどんな音楽がヒットするかで酒の売れ行きも、大きく変わるのかもしれないなあと思うのであった。
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2005年02月17日掲載