第3のビール飲みましたか?

ビールや酒の税金をどうするかという議論が、また沸騰している。昨年大ヒットしたサッポロビールのドラフトワンやサントリーのスーパーブリュ−が、ビールより酒税率が低い発泡酒よりも、さらに酒税率が低くなる規格であったことが発端である。
日本の酒税法は、お酒の原材料や製法などを細かに規定して、区分ごとに酒税率を決めている。ところが、技術革新で酒税法が想定していない原材料・製法でも、同じようなタイプのお酒が作れるようになってきて話がおかしくなった。また、国によってお酒の種類の定義が異なるから、ある国ではビールとされているものが日本では発泡酒になったり、焼酎とされているものがキュールになってしまったりするので、話がややこしくなった。
ビールでも発泡酒でもないビールタイプ飲料は、第3のビールと言われている。二月上旬の時点でこの商品群を飲んだことがあるという方は、まだ半分ほどに過ぎない。感想も「ビール・発泡酒と変わらない」「ビールとは別のものとしておいしい」などの好評価と、「不味そうで飲みたくない」「貧乏臭い」というマイナス評価が拮抗していた。
今年は、アサヒやキリンも第3のビールの発売を発表した。発売されれば、ほとんどの方が一度は試してみるのではないだろうか。シェア争いと酒税法改正の行方から目が離せない年になりそうだ。
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(酒文化研究所調べ 本年2月上旬)

2005年03月03日掲載