2004年4月 お酒を注ぎあうことはお好きですか?

◎ 「お酒を注ぎ合うこと」が好き 54%!!
2004年4月に実施したアンケートの結果です。
お酒を注ぎ合うことが好きと答え方は、 54%と賛否が拮抗した結果となりました。

 今回は好みがはっきり分かれました。「お酒を注ぎあうこと」がお好きな方は、半分強です。
このテーマでは男女差はあまりありませんが、年齢と飲酒頻度によるに差が顕著です。
 意外なことに20代で「YES」が多く、30〜40代は「NO」がほぼ同数。また、お酒をあまり飲まない方では「NO」が目立ちます。

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好きな理由としては「(相手と)距離が縮まる」「親しくなるきっかけになる」「礼儀」などがあげられる一方で、嫌いな理由では「気をつかいたくない(くつろいで飲みたい)」「無理強いになる」など、自分のペースで飲めないことがあげられました。

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◎マスターのひとこと
二者択一の投票は、赤と白で線引きさせてどちらが優勢かを見ることが多いのですが、今回はひとりの人のなかに赤白どちらもあって、ほんの少し一方が多いかなあということのように思えます。自由に書いていただいた「YES」「NO」の理由を読んでみると、そうした印象はたいへん強くなります。多くの方が「YES(NO)ではあるけれど……」と続くのです。
 新社会人が巷に溢れる4月、書店の店頭には礼儀作法のノウハウ本が山と積まれました。そこで『新入社員諸君、これが礼儀作法だ』という小説新潮の別冊を見かけました。ドイツ文学者の高橋義孝さんと作家の山口瞳さんの対談が収録されていて、高橋さんは「酒ってのは心意気とテンポですから」とか「エチケットは全部距離ですよ」と言っている。
 酒を注ぎ合うというのは、これなのだと思います。お互いの距離がよくわかっていて、よいテンポで酒が飲めればとても楽しいひと時になります。反対ならばまったく最低。
 そして、最後に山口瞳さんが「エチケットのいちばんの極意、最後のコツは体が健康であることだと思います」と結びます。具合が悪くて酒が飲めないのが、いちばんの無作法だというわけです。こんな酒飲みになりたいと、思ったひとときでした。 
(マスターT)

◎「好き」な理由

・「お酒を注ぐことで距離が縮まった感じがします」(aiko:20代・女性)
・ 「照れくさいような、嬉しいような、楽しい気分になれるからです。注ぎ合うことで人とのコミュニケーションが取れるのではないかと思います」(ま〜やちゃん:20代・女性)
・ 「一緒のビンを分かち合う。一杯のかけ蕎麦的な、同じ釜の飯を食うではありませんが、親密度が増します。でも相手のお酒の進みぐあいを気にしていなければならないのは少し疲れます」(みなちん:20代・女性)
・「夫婦で飲む時は会話も弾むので好きです。会社や大勢の集まりでホステス代わりに使われて注ぐのは嫌い」(クーちゃん:20代・女性)
・「手酌されると『気がつかない女』という感じがするし、注ぎ合うことは親しい間柄だと思う」(しょまママ:30代・女性)
・ 「注がれることに喜びを感じる人がいて、それなら注いであげるという感じ」(まつも:40代・女性)
・ 「お酒を注ぐのは礼儀だと思う。好き嫌いというより当たり前のこと」(KaZ:20代・男性)
・「一日のお疲れ様を込めて注ぐと相手にも伝わるのか、必ず返してくれる場合が多い。この間、社長から注いでもらった酒は絶品だった」(くまころー:30代・男性)
・ 「注ぎ合うことは社会の『持ちつ持たれつ』と同じことで、いわば職場の延長。接待の席ではお互いに『よろしくお願いします』の表しです。『あなたがいないと、僕もどうなるかわからないよ』を注ぎ合うことで語るのではないでしょうか」(香りよく喉越し熱く:40代・男性)
・ 「和やかに注ぎ合うと、自然に会話が弾み料理やお酒がおいしくなります。でも、それは最初の一〜二杯だけにして、飲むのを無理強いしないようにしたいものです」(くーちん:40代・男性)
・ 「少なくとも『瓶や缶に口をつけて直接飲む』のではないという状況を意味するから」(Furtwaengler:40代・男性)
・「親しい友人との酒の注ぎ合いは、人間関係を深めるためにも好ましいが、過ぎてはダメ。パーティなどで下心があって近づきのしるしに注ぎ合うのは好ましいものではない」(イクゼカス:50代・男性)
・「お酒は二人以上で楽しく飲むもの。当然注ぎ合います」(ぶーちゃん:60代以上・男性)

◎「嫌い」な理由

・ 「気を使うのも使われるのも嫌。自分のペースで飲みたい」(せち:20代・女性)
・ 「ビールを勝手に注ぎ足されたり、空っぽなのに誰も注いでくれなかったり。イライラがつのります。ま、気心の知れた人としっぽりサシツササレツっていうのは大歓迎ですが」(六二三:30代・女性)
・ 「男女の区別なく注ぎ合うのはいいですが、女性から男性へを強要されるのは嫌」(Mariko:30代・女性)
・ 「楽しむというよりも儀礼的な感じ。接待とかおじさんの語り合いのよう」(みゆママ:40代・女性)
・ 「初対面の方であれば注ぎ合うこともコミュニケーションとは思いますが、『お酒は楽しむもの』。自分のペースでおいしい料理とともにのんびりと、気に入った酒器でというのが私流」(トモコ:40代・女性)
・ 「一〇〇%嫌いではありません。楽しかった時・嬉しい時の最初の一杯は注ぎ合いします。その後はお互いのペースで飲む」(くみたん:40代・女性)
・ 「注ぐタイミングがわからないから」(はく:20代・男性)
・「時と場合、そして相手によりけり。ビールの注ぎ合いは最悪。人のペースを見てくれない人がほとんどだから。本当の酒の愛好家は酒の注ぎ合いをしないのではないでしょうか」(いるかさん:30代・男性)
・ 「酒は静かに味わいながら飲むもの」(市良右衛門:40代・男性)
・ 「飲みたくない酒(好みではないもの)を注がれたくない。カッコよく注ぎ合うシーンを見たことがない」(リカーショップ住吉:50代・男性)
・ 「適量以上に飲んでしまう。目上に気をつかう。マイペースで飲めない。例外は彼女に注いでもらうのは好き」(しんちゃん:50代・男性)

2004年04月実施