■「チューハイ」が好感度ナンバー1?

「チューハイがいいかな」と思うことが時々ある。そこそこに蒸し暑くて、と言ってビールをゴクゴク飲みたいというという感じでもない時。一杯軽く飲んで帰って、なんだかもうちょっとだけ飲みたいなという時。そんな、ビールや日本酒やウイスキーでは「重いかな」という時である。
実は5〜6年前までこんな感覚はなくて、もうちょっとという時には缶ビールか水割りを選んでいた。それが、メニューに生果汁で割ったチューハイが普通に載るようになり、缶入りのチューハイがずいぶんと出来がよくなって、いつのまにか定着した。
それでというわけでもないのだが、先日、酒文化研究所のホームページで、「チューハイをお好きですか」と意見を求めた。
結果は「好きだ〜」という方が78%を占め、圧倒的に優勢。特に女性や20代では「好きだ〜」が85%あって、やっぱりねという感じだったのだが、意外だったのは50代女性の97%が「好きだ〜」としていたこと。
反対に「嫌いだ〜」という方は40代の男性が一番多くて、理由は「邪道だ」「酒ではない」「食事に合わない」が3大理由であった。
そして思うのだが、今、好感度ナンバー1の酒は「チューハイ」なのではないだろうか。ビールが上をいく可能性はあるが、日本酒、ワイン、ウイスキー、焼酎、発泡酒はまず8割が「好きだ〜」とは言わない。日本の酒文化史上では本当に画期的なことである。

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2004年06月04日掲載