■ボケの予防に本格焼酎?

 今月はじめに若い女性ばかりが集う焼酎のイベントが東京で開催された。「ひなまつり 焼酎パーティ」(サントリー主催)で、どんな女性が集まるのだろうとウキウキと取材に出かけてみた。
 会場に入ると目に飛び込んできたのは壇上のお雛様。すでに20代の女性ばかり100名ほどがワイワイと談笑中。テーブルには4種類の焼酎が並び、試飲タイムのスタートを今か今かと待ちわびる気分が充満していた。
 この様子を見て、「焼酎ブームは女性がリードしている」というのもうなずけた。彼女らは焼酎の知識にも関心が高いようで、芋焼酎、そば焼酎、泡盛など、蔵元の説明を熱心に聞き、さらにワインと同じようにティスティングしていく。「バラの香りがあるわ」とか、「口当たりが軽いけれどボディがしっかりある」などの声が漏れ聞こえてくる。これはワインブームを経験し、酒への接し方をワインで覚えた彼女たちならではのスタイルであろう。
 ところで本格焼酎(芋・麦・米などの風味を残した個性的な焼酎)は循環器系の生活習慣病に効果があるといわれる。心筋梗塞や老人性痴呆症は血栓が血管を詰まらせることで生じるが、本格焼酎は血栓を溶かすウロキナーゼという物質を多く分泌させるのだ。一度できてしまった血栓を溶かす働きもあるというから心強い。厄を過ぎたら晩酌は本格焼酎に切り替えた方がいいかも。

2004年03月18日掲載