■バレンタインデーはワインが人気

 明後日の土曜日はバレンタインデー。今年は会社の休みにズバリ命中して、年々減少してきた「義理チョコ」を絶滅危惧種に追い込みそう。一方で「本命」は高級化がさらに進む。欧州の高級チョコレートの直営店は絶好調で、平日でも女性客で大賑わいだ。
 話題の高級チョコレートを取り上げた雑誌記事を読んでいて、語り口はワインによく似ていると思った。「苦み、渋み、酸味のバランスが絶品」「深みのある落ち着いた味わい」「原料のカカオ栽培からこだわった」などなど、5年前のブームに湧いた頃のワインマニアのおしゃべりにそっくり。ちょっと鼻につくところはあるけれど、酒や料理の微妙な味わいを言葉で表現していくのは、五感を磨き表現力を豊かにする。酒文化を豊かにするために欠かせない。
 さて、今時のバレンタインデーは夫婦で夕食を楽しむ色彩も濃い。昨年はボジョレーヌーヴォーが最高のできばえだったのは周知のこと。今年のバレンタインデーには、ボジョレーワインから1本選びたい。「サンタムール」(愛の聖人)は、まさにぴったりのワインだ。
 バレンタインデーはワインが売れる。昨年の2月14日のワインの消費支出金額はふだんの日の2倍以上。ウイスキーと並んで酒類の中でトップである。今年もたくさんの夫婦がワインとウイスキーを楽しむ方ことだろう。あなたのお宅もいかがでしょうか。

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2004年02月12日掲載