ウイスキー・焼酎はプリン体を含まない

「赤ワインが動脈硬化を予防する」ことを8割以上の人が知っているというのは、驚異的なことだ(対象は週に1回以上お酒を飲む人)。今、焼酎がブームになっているにもかかわらず、「乙類焼酎(芋焼酎や麦焼酎など)が血栓を溶かす」という話を知っている人は、わずか25%にすぎないのだ。赤ワインの話との差は歴然。ものすごい認知の高さであり、5年前の赤ワインブームの凄まじさを物語るものである。
地味だけれど、「ほおう、こんなに知られているんだ」と思ったのは、「日本酒には美肌効果がある」という情報。ほぼ半数の人が知っており、女性では6割を超えている。昔から「関取が肌の色艶がいいのは日本酒を飲んでいるだ」とか、「量り売りする時に垂れた酒の滴を手に塗りこむので、酒屋さんの手はすべすべだ」と言われてきた。爆発的に情報が流れたわけではないけれど、長い歳月かけて少しずつ積み重なってきた健康情報である。
「ウイスキー・焼酎にプリン体がない」ことを知っている人は23%。さすがに男性では3割近くある。プリン体は血液の尿酸値を上げるように作用するもので、激しい痛みをともなう痛風の原因となる。肥満気味の中高年男性は特に注意が必要な病気である。
酒と長く楽しくつきあうには健康でなければならない。体質を知って、上手に飲み分けるのがコツかもしれない。
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2004年07月16日掲載