クリスマスは赤いランジェリー

先日、フランス・イタリアとワインの本場を巡ってきたが、スパークリングワインが気軽に飲まれているのがとても印象的だった。次の冬期オリンピックが開催されるトリノのバールにも、たいていスプマンテ(イタリアでのスパークリングワインの総称)のグラス売りがあって、とりあえずビールという感じで注文できた。ローマに長く住んでいる友人の話だと、以前は食前か食後に飲む人が多かったけれど、最近は食事中ずっとスプマンテで通してしまう人も珍しくないそうだ。
日本でもスパークリングワインは好調。ワイン全体が前年を割っているなか、スパークリングワインの輸入量は前年の1.3倍の伸び。炭酸が入っているうえに冷やして飲むから口当たりはいいし、魚介類の生臭さもマスキングしてよく合う。ただ、オーソドックスなものはアルコール度数が一〇%を軽く超えるから、飲みすぎには注意すべし。私自身も一気に酔いがまわってひっくり返ったことがある。少人数で飲むときには少し割高になるけれどハーフボトルを選ぶといい。
そうそう、イタリアではクリスマスプレゼントに男性から女性に赤いランジェリーを贈るらしい。赤い下着を身につけて年を越すと愛情深い一年を過ごせるという言い伝えがあるからだそうだ。今から、スパークリングワインと赤いランジェリーを用意してみますか?
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2004年12月23日掲載