2004年10月「飲み放題」が好きは54%だけ

「飲み放題って案外人気がないんだなあ」というのが正直な感想です。値段を気にせず好きなだけ飲めるのに、半分弱の方は嫌いと言います。ケーキやカニの食べ放題ではどうなんでしょう。
 性別では女性に「好き」が多く五七%で、男性は五一%です。一般に酒を飲む機会が多い男性のほうが、わずかですが「好き」の値が低いのは、頻繁に飲むからたくさんは飲まないという感じが少しあるのかもしれません。
 年齢別では圧倒的に若い方に「好き」が多くなります。二〇代では六八%にのぼり、ここでは男性が七一%と女性の六七%をわずかですが上回ります。三〇代になると一気に下がって五六%、四〇代は五八%ですから、「飲み放題好き」は二〇代の特徴と言えましょう。おもしろいことに、三〇代は「好き」は男性のほうが多く、四〇代は反対に女性のほうが多くなります。
 予想外だったのは飲酒頻度別の結果です。飲酒頻度が高い人のほうが「好き」が少ないのです。週に五日以上飲む方では五二%ですが、週に一〜二日では五九%と七ポイントも高くなります。
 好きな理由は、「値段を気にしなくていい(男女共通)」「いろいろなお酒にチャレンジできる(女性に多い)」「得した気分」「たくさん飲める」「量を飲むので元が取れる」という声が多くあがりました。嫌いな理由は、「時間制限がある」「落ち着かない」「お酒が限られる」「元がとれない(かえって割高)」「酒が悪い」「飲みすぎる」「ガツガツした感じがする」「乱れる人が出るから」などです。

【マスターの感想】
 ビアガーデンの時もそうだったけれど、今回も「ああ〜歳をとったなぁ」と感じてしまいました。二〇代の頃、体育会系の私は食べる量も飲む量も半端ではなく、友人達もみなそういう人たちだったので、「飲み放題・食べ放題」は大好きでした。
 ところが今や、「放題」にぜんぜん魅力を感じなくなっています。理由は寄せられた「嫌い」な理由で言い尽くされています。自分の場合、転機は三〇歳頃だったと思います。ズボンのウエストが次々にきつくなって、ベルトの穴が毎年ひとつずつ先端に近づいて行きました。そこで、ゆっくり飲み食いするように心がけ、食事の途中で意識的に箸を置くようにしたら、胴回りの増加も落ち着き、「放題」がまったく魅力を感じなくなったのでした。 (マスターT)

【「好き」な理由】
飲み放題のほうが場が盛り上がる!(苺苺苺さん:女性・二〇代)
価格が決まっているので会計を気にせず飲むことができる。グループでの飲み会のときは便利で好きです(パラレル:女性・三〇代)
呑ん兵衛の友達が多いので、気兼ねなく呑めるので有難い。結構、酒量を張り合ったりしているところが若い頃に戻って楽しい。ただ、飲み放題キャンペーン中の小さなお店の人から「メーカーと折半なんですよ」と聞くと気の毒になるが……(ヘベロネ:女性・四〇代)
私はビールが好きなので、得だと思います(ミヨシチャン:女性・五〇代)
やはり飲み放題だったら、単純に好きなだけに飲めるわけでしょ? 満足しないはずはありませんヨ〜。飲めるだけ飲んで心地よい酔いを体験したいですね〜(ちょちょちょ:男性・二〇代)
死ぬほど飲めるから。でも、その後本当に死ぬ思いするから、微妙かも(すけけん:男性・三〇代)
飲めるクチやから(まあ落ち着け:男性・四〇代)
飲み会の幹事役としてはとても楽(tomtom:男性・五〇代)
飲みだしたら止まらないほうです。それでじっくり腰を下ろして飲めるところがよろしい。しかし、時間制限のないところ(ジュゲム:男性・六〇歳以上)
【「嫌い」な理由】
安いお酒しかないから(ねこちゃん:女性・二〇代)
ケチくそ根性の私は意地こいてやたら飲んでしまい、必ず翌日二日酔い。自業自得と反省するものの、とめられないので、飲み放題は行かないことにしている昨今(Ryu:女性・三〇代)
たくさん量を飲めないし、時間制限がある。ゆっくりメニューを見て選びたい。飲み放題はまわりのお客さんもアルコールが廻りすぎるので、うるさい(久間生潤子:女性・四〇代)
貧乏くさい。あまりたくさんは飲みたくない(まゆみん:女性・五〇代)
飲み放題はたいてい時間制限があり、なんとなく卑しい感じで好きではありません(ロサ4130:女性・六〇歳以上)
あさましい(ふな:男性・二〇代)
概して品質が悪い。量じゃなくこだわりたい(火野誠:男性・三〇代)
幹事の時は安心できて良いのですが、飲むほうとしては、選択の幅がなく困ります(大外一気:男性・四〇代)
お酒を大切にしていないような感じがあるからです。若い人を連れて行くならば「飲み放題」を探すかもしれませんが、そうであったとしても、良いお酒を味わう飲み方を勧めたいと考えています(赤須治郎:男性・五〇代)
人間、意地汚いもので、飲み放題というと適量以上に飲みすぎてしまう(シンチャン:男性・五〇代)
価格サービス酒をたくさん飲めなくなったのが、第一の理由です。第二は、好みの酒をいろいろ楽しみたいのが理由です。このお酒はほとんど「飲み放題」ではありません( 宇賀神重治:男性・六〇歳以上)
少量で好きなものを飲みたい(内田ニ三郎:男性・六〇歳以上)
毎日、自宅で飲み放題!(梅田邦彦:男性・六〇歳以上) ■

2004年10月実施