2005年1月 「カップ酒」が好きは61%

 手軽で便利な反面、酔っ払いのオヤジの印象が強いカップ酒。「嫌い」という方が過半数を占めるのではないかと思っていましたが、結果はご覧のとおり6割の方が「好き」と回答しました。
 男性では「好き」が64%、女性を七ポイント上回ります。
 年齢が高い方に好感度が高く、「好き」という回答は50代で66%、60代では83%にのぼります。反対に低いのは40代。「好き」が55%しかなく20代よりも低くなっています。
 年齢と同様の「好き」「嫌い」の割合を左右したのは飲酒頻度です。全般にお酒(オール酒)をよく飲む方に「好き」という回答が増えます。もっとも多いのは「週に3〜4回」お酒を飲む方で、72%に達しました。反対に「週1回未満」という方ではわずか37%にとどまります。
 カップ酒が好きな理由を整理すると、好きな理由は「手軽で便利」「量がちょうどよい」「飲みすぎない」「旅行(観光や出張)に最適」「スポーツ観戦・釣り・お花見にピッタリ」「いつも新鮮なもの(開けたて)が飲める」「トライしやすい」など、機能面を評価する声に集中しています。
 反対に嫌いな理由は、「イメージが悪い(酔っ払い・オヤジ・だらしない)」「おいしいものがない」「量が多い(残せない)」「デザインが悪い」「こぼしやすい(開封時・飲用途中で蓋ができない)」「趣がない(きちんとした酒器で飲みたい・どこででも飲めればいいものではない)」など、イメージ、機能、デザイン、ポリシーなど多様な視点からあがりました。
【マスターの感想】
 私の場合旅先での移動中やホテルの部屋で、カップ酒は欠かせないものになっています。仕事を終えて駅弁を広げながら列車の中で飲む一杯は、かなりグッドなものです。
 気になるのは列車が満席の時です。開封する時や飲んでいる途中で列車が揺れた時には、酒をこぼして周りに迷惑を掛けやしないかとヒヤヒヤします。また、車中は匂いがこもるので、お酒の香りのことも気になります。それで、一口飲んでは、飲み口にキャップをかぶせるようにしています。
 たしかにカップ酒にはファッショナブルなイメージはありません。けれども一般に、ご当地でもっとも飲まれているその蔵の酒が詰められています。ですから、それがおいしいかどうかは、蔵元の姿勢をはっきりと示します。知人は、「最高級の魚は築地に行くでしょう、地元で本当にいいのは大衆魚ですよ。安くて旨い。カップ酒はそれと同じ」と言っていました。
 ちょっと理屈っぽくなりすぎました。理屈ではなくておいしい酒に出会えそうなのが、カップ酒ですから。
(マスターT)
【「好き」な理由】
普段は飲みませんが温泉地で、銭湯帰りになぜかおいしく感じます(くたくたパンダ2号:女性・20代)
若い頃は抵抗がありましたが、最近は時々購入。私の好きな辛口タイプがあまりないのが不満ですが、飲みきりサイズがうれしい。容器もアルミ缶ではなく、ガラス製なのでお酒本来の味が味わえそうでまたいい(エリゼ:女性・40代)
すみません。カップ酒はとんでもない使い方をしております。梅干を入れて、冷蔵庫に保管して、顔や足にぬっております。すべすべです(いたりあ:女性・50代)
昔はおじさんがベンチに座って飲んでいるイメージがありましたが、今はベンチで飲んでいるのを新しく感じます(たけちゃん:女性・50代)
旅のお土産にちょうど良いと思います。それに大体その蔵の最低価格帯のお酒が入ってるので、蔵の良心がよく表れる商品だと思います(じんべいざめ:男性・30代)
チープな感じが意外に心地よいです(カズ:男性・40代)
駅弁を食べる時は非常に大事である(れおまる:男性・40代)
私がワンカップ大関の命名者です。昭和38年35歳の時です。180ml入りで何合かわかりやすい。どこでもポケットから出して飲める(ふたを外してチン燗。魚釣り等)。後の容器がペン立て、小容器などとしてまた使える(長部二郎:男性・60才以上)
【「嫌い」な理由】
カップ酒は好きでも嫌いでもなく、とにかく縁がありません。もし、おいしいと評判のものがあったら試してみたいと思うのですが(かんからりん:女性・30代)
おやじの飲み物というイメージです。うまいカップ酒はあるのか? という疑問があります。(茶子りん:女性・30代)
嫌いというよりも、飲んだことがない。「おやじが自販機の前で立ち飲み」のイメージが強いんです。ただ、お試し飲みみたいにワンカップでいくつも種類があればいいのにと思います。一升瓶で買って失敗する事ありませんか?(ふく:女性・30代)
『熱燗がおいしくいただけるカップ酒』という理想に残念ながら巡り会えておりません。今発売されているカップ酒全体に言えることなんですが、薄い味(薄っぺらな味)、喉越しの悪い味、後口の悪い味という三悪を感じてあまりよい印象がありません(bbまる。:女性・30代)
あまり良いイメージがなく、自動販売機の前でとりつかれた様に貪り飲む人を何度か見かけて、切ない気持ちになったものです。お花見も一升瓶に紙コップ派です。旅先で見つけたステキなカップ酒も部屋で開封します(きじとらマン:女性・40代)
地方のコンビニなどでの地物カップ酒はそれなりに楽しめますが、都会のコンビニの商品は安物を詰めているだけのものが多いような感じがして手が伸びにくいです(もんちゃん:男性・30代)

2005年01月実施