2005年2月 「第三のビール」を飲んだことがあるのは53%

 昨年は、消費が落ち込んだ発泡酒を尻目に、サッポロビールのドラフトワンとサントリーのスーパーブルーの大ヒット。ヒットの理由は、発泡酒よりもさらに酒税率が低いためにお値段が安いから、苦みが少なく軽くて飲みやすいから、メーカーや流通各社のマーケティングが巧みだったから、と言われています。
 第三のビールのボリュームは、ビール・発泡酒・第三のビールの合計の約5%ほど。缶ビールひと箱(24本入り)の中に1本だけと言う程度です。
 さて、今回は「第三のビールを飲んだことがありますか?」と質問しました。結果は、「飲んだことがある」人がわずかに上回り53%でした。この数字、多いと見るか、少ないと見るか、迷うところですね。性別では男性で55%、女性が50%とあまり変わりません。
 年齢別では40代で飲用経験が高く59%に達しました。ちょうど教育費や住宅ローンの負担が大きい時です。毎日のお酒にも節約意識が強く働いているのでしょうか。反対に飲用経験が低かったのは20代です。
 もっとも差が大きく出たのは「ふだんの飲酒頻度別」です。週に「5日以上」お酒を飲む方では、飲用経験が六割を超えています。飲酒量が多いと、数十円の差でも負担感が違うのでしょう。
 飲んだ理由としては、圧倒的に「安いから」が多く、わずかに「お店で目立ったから」や「どんなものか試してみた」という声が聞かれます。「発泡酒(ビール)とあまり変わらず、おいしい」「ビールと別のものとしておいしい」「ビールのほうがおいしい」「おいしくない」「好んでは飲まない」などの感想が寄せられました。
 一方、飲んだことがない理由としては、「知らなかった・聞いたことがない」「飲む機会がなかった」「ビールが嫌い・飲まない」「本格的なお酒が好きな人には無縁のもの」「不味そう」「イメージが悪い」などがあがっています。
【マスターTの感想】
 何度も繰り返されてきた酒税法と愛飲家のせめぎあいが、また露出しました。酒類を製法・原料・アルコール度数などで区分したうえで、企業規模や奢侈性などを考慮して、個々に課税率を設定するという課税方法が、時代に合わなくなってきているのだと思います。これから、海外から今以上にさまざまな酒が入ってくると、課税の仕方が煩雑なうえ、時には貿易障壁と批判されることもあるでしょう。
 酒税制度の規制を超えようとして、独自の製法が誕生するのは世界的に見ても珍しくありません。アイルランドやスコットランドのウイスキーでも、黒糖焼酎でも見られました。
 だからこそ、他国の酒税制度を整理検討し、長期間の使用に耐えるシンプルで説得力のある法を整備しなければなりません。私どもも積極的に、議論に参加していきたいと思います。 (マスターT)
【飲んでみた理由・感想】
安いと思ったので購入してみましたがあまりおいしいとは思いませんでした(セントラル:女性・20代)
キャンペーンに応募したら当選したので(かおりん:女性・30代)
ビールのほうが好き(えlっちゃん:女性・40代)
発泡酒も値上がりして、第三のビールを味わって見たいと思ったの。すっきりとした飲み口でした。色々なメーカーのを飲んでみたいなと思った(みいみ:女性・40代)
どうして酒を飲むか。気持ちを柔らかくしたい緊張をとりたいから。庶民が毎日飲むためには価格がどうしても関係してきます。ビールの代用品というよりも別のものと考えています(がん:女性・50代)
まず値段が安いこと。また女性には この程度のアルコール分のほうが 飲みやすいし体にも良いと思います。夫は「少しものたりない」と言っていますが(野ウサギ:女性・60才以上)
飲んだことがない商品や新商品をみつけたら飲んでみたくなるので(キュラ:男性・20代)
やっぱり、価格でしょ!(たけっつあん:男性・40代)
今までに無い、新たな製法のものを味わってみたいという好奇心から飲みました。それなりに美味しいと感じました。ビール風という区分ではなく、全く新しい独立した飲料品として区分すれば良いと思います(神戸のけんけん:男性・50代)
麦芽がないので健康に良い、痛風に。安価(長部二郎:男性・60才以上)
【飲んでいない理由・感想】
飲む機会がなかった(ゆう:女性・20代)
毎日発泡酒を飲んでいて、そういう商品があると気がついていませんでした(みなまま:女性・30代)
発泡酒でも、喉越し、味わい等、物足りない気がするので、第三のビールは飲もうとは思わない(kaori:女性・40代)
日本酒党なのでまだ飲んでいませんが安い不味いのイメージがあって……(ねのんまま:女性・50代)
美味しくなさそうだ(しまっち:男性・二〇代)
あまりに味が違うから(一口目が)(しげ:男性・三30代)
大豆で作るのには、抵抗がある(ラルー:男性・40代)
ビールもメーカーによってかなり味が違いますよね、発泡酒ってまた違う風味ですよね。いろんなビールを飲んで発泡酒もいろんなものを飲んで、その結果いつも飲んでいるものが一番! という結果になりました。新しいものってかなり抵抗があります(PJ.OSAMU:男性・40代)
ビール自体好きでない。日本酒党(いびちゃん:男性・50代)
特には理由はない。なんとなくビールのほうが美味しいんじゃないかと思っているだけ(ぱぱちょ:男性60才以上)

2005年02月実施