1年以内の飲用経験者は63%

 大晦日の夜に日本酒(一部ではみりんや赤酒)に屠蘇散を漬け込み、元旦の朝に一年間の健康と幸福を祈念してお屠蘇をいただく。江戸時代から伝わるこの風習は、核家族化の影響もあり、風前の灯になりつつあると言われているが、実際のところはどうなのであろうか。
 アンケートでは731名中、57%がお屠蘇を飲むと答えた。性・年齢・飲酒頻度別に違いを見ると、40歳を境に10%程度の差が見られる。
【マスターTの感想】
 正直なところ、今回の結果には少々驚かされた。屠蘇を飲む人は、もっと少ないと予想していたからだ。最初は、日本酒と混同しているのではないかと思ったが、コメントを読んでいると、そうでもない。子供の頃から習慣になっていると正月の行事として残っているようだ。また、味が非日常的なのもおごそかに感じてよいようだ。一方で飲んだことがないという人も多く、必ずしも全国的な風習ではないということもわかった。
【Yesの感想や意見】
親戚の家に行くと、必ず出てきます。自分の家で飲むのは2年に一回くらい(チコ:女性・20代)
実家では昔からお正月三日まではお屠蘇を飲んでいます。ちゃんとしたセットがあって、祖母の手作りです。一年のはじまりで心を清められ、お屠蘇は大好きでした(ちゃちゃ★:女性・20代)
ほぼ毎年、元旦は友人達と居酒屋で、宴会を行います。その居酒屋でお屠蘇を無料で一杯飲みますが、飲む理由は、まったく分かりませんでした(ブロッコリー1号:男性・20代)
普段あまりお酒は飲まないのですが、気分がでるので、やはりお屠蘇はかかせないです。おせちと日本酒は欠かせないですね(PINO:男性・20代)
物心ついた頃からお正月には必ず飲むモノだと思っていました。2〜3日経った方が、薬草がよくしみ込んで効いているのではないかと思っていました。作った後に、父が酒の気が抜けないように、半紙でこよりを作って栓がわりにしていたのを憶えています(けえこ:女性・30代)
正月にはわけもなく必ず飲みます。子供の頃からの習慣ですね(屠蘇っ子:女性・30代)
お正月といえばお屠蘇です。健康で幸せに一年過ごせますように願う素敵な儀式です。父が大晦日にお屠蘇、スルメ、こんぶ、塩をセッティングし、元旦の朝、父のところへ挨拶にいきお屠蘇をいただきます。子供はその儀式を終えて「お年玉」をもらいます(チャーちゃん:女性・30代)
美味しいとは思いませんが、縁起物ということで、今でも飲んでいます(くろにゃん:女性・30代)
理由は考えたことも無いが一応神棚も飾ってあるし、やっている(ちろぬっぷ:男性・30代)
今までお屠蘇って漢字とは知りませんでした。勉強になりました(居酒屋「松」:男性・30代)
正月の伝統を子供達に継承していくため。昔から伝わっていることには何かしら意味があることを感じてもらいたい(とくぞうまる:男性・40代)
我が家は年下の者から飲むのが習わし。この習わしは儒教から来ているらしいが、理由はわかりません(古河公方:女性・50代)
昔はミリンを買うとついてきた物ですが、今は薬局で買います(ぶり:女性・50代)
昔から元旦に家族全員が揃い、家長の「今年一年、皆が健康で無事過ごせますように」との言葉があり、杯に一杯ずつ飲みました。決して美味しいものではありませんが、それがかえって敬謙な気持ちとなってよいのでは(市場の分家:男性・50代)
【Noの感想や意見】
飲む習慣のない家だったのですが、飲んでみたくて買ってみた事があります。今でも機会があれば飲みたいです(小青竜湯:女性・20代)
一度だけ飲んだことがあるが、癖があって飲みにくかったので、それ以来飲んでいません(いく:女性・30代)
私の地元ではお屠蘇を飲むと聞くことはほとんどありません。元旦には日本酒です(ハッピー母さん:女性・40代)
お屠蘇なるものは恥ずかしながら飲んだことがない。父親は正月の朝から徳利酒を飲んでいた。我が家の息子たちにもお屠蘇って何?という感じに育ててしまった(きんぎょ:女性・50代)
恥ずかしながら、お屠蘇とお酒が別とはこの年まで知りませんでした。正月に飲む酒をお屠蘇というものばかり…(とびりゅう:男性・50代)■

2006年11月実施