梅酒を漬ける人は5割

 静かなブームと言われてきた梅酒ですが、昨年の出荷数量は25,673kl(日本洋酒酒造組合)で、前年より17%増加しています。最近では、日本酒ベースのものや黒糖を使用したものなど多様な製品も出回るようになりました。しかし家庭で漬ける人は毎年減少していると言われています。
 今回の回答者の中では、半数が今年は家庭で梅酒を漬ける予定と答えていました。性別では、女性は「YES」53%と男性を10%上回り、実際にコメントでも祖母・母が漬けていたという記述が目立ちました。一方、飲酒頻度で比較するとやはり飲む回数の多い人ほど「YES」が多く、週1未満の人で漬けるという人は26%に留まりました。
【マスターTの感想】
 漬ける人の中には「甘さ控えめ」「黒糖や蜂蜜を使う」など、自分好みのものをつくりたいという希望が多くありました。漬けない理由は、「漬け方がわからない」「市販品が安くておいしい」にほぼ集約されます。変わり種では玄米酒や日本酒で漬けたいという人も相当数いました。普通のアルコール度数の日本酒で漬けると酒税法違反になってしまうということは、どこまで認知されているのかやや不安になりました。
【Yesの感想や意見】
結婚して初めて梅酒を漬けます。友達から教えてもらったレシピでオリジナルのお酒をつくるのが楽しみです(ゆっかちん:女性・20代)
玄米でつくった日本酒があると聞いたのでそれで漬けてみたいですね。今までに黒糖やブランデー、蜂蜜入り、パイナップル入り等いろいろ試しました。毎年2〜3種類の梅酒を漬けて友人などにもふるまいます(酒っこ:女性・20代)
ほぼ毎年、焼酎で漬けます。今年は蜂蜜を贅沢に使った蜂蜜梅酒にしようと思います。いつも同時に梅ジュースも仕込み、梅酒が仕上がるまでは、それに焼酎やウォッカとソーダを加えて楽しみます(ねこもどき:女性・30代)
今年は日本酒ベースと本格焼酎ベースの梅酒を、甘さ控えめでつくろうと思います。黒糖があるので小分けで少しずつ漬けてみるつもりです(なお:女性・30代)
これまでは買ったほうが早いかな? と思っていましたが、通販でいろいろな味の梅酒を飲み、自分でどんな味がつくれるか興味を持ちました。ラム酒やテキーラなどで変わった梅酒をつくりたいです(ゆーき:男性・30代)
毎年ホワイトリカーとブランデーで漬けます。黒砂糖でも漬けた事がありますが、味がくどくなるので、氷砂糖のほうが美味しいと思います(つじも:男性・40代)
青梅でなくちょっと黄色くなった梅でつくります。いつも35度の焼酎と氷砂糖で漬けますが、今年は黒糖も試してみようかと思っています(山チャン:女性・50代)
今年は梅と一緒に1/5位ブルーベリーを加えて漬けようと思う(ばばちょ:男性・60代以上)
【Noの感想や意見】
漬けたことがないですし、まずうまくいかないだろうと思います。それに某社の梅酒のファンです(ごんたぬき:女性・20代)
素人のお酒は美味しくない。実家では梅酒や山でつんだ蓬で薬膳酒、庭のいちいの実で果実酒と思いつきで漬けたが、子供心にも砂糖と焼酎の無駄に思える出来栄えだった(minn:女性・20代)
買うほうが安いです。地元のチョーヤが製造しているので、応援する意味でも購入する(ばばしげ:男性・30代)
祖母や母は毎年梅酒を漬けていたが、私自身は漬け方を教わっていない。また時間がないので漬けるにいたっていない(春一番:男性・40代)
今まで漬けたのがたくさんありますので、今年は消化する年にします(たーたん:女性・40代)
10年位前まではつくっていました。自分で漬けるのは楽しいし、おいしいとは思うのですが、梅酒だけではなくいろいろな果実酒を購入して多様性を楽しんで飲むのも、一つのあり方だと思うようになりました(TAD:男性・50代)
かつては梅のヘタを取り、渇いた布巾でふき、梅1kgに氷砂糖800gと焼酎で密閉した状態にし、床下の暗いところで最低6ヶ月は寝かせろと伝えられてきたと思う。要するに、じっくりと寝かすことです。それが色よく味のよい旨い梅酒になるはずです(三ツ矢:男性・60代以上)■

2007年03月実施