20年ほど前には、ビールの消費は完全に成熟化して、今後は大きな増加は望めないという説が有力であった。その当時のビールは今よりも苦みの勝ったものが主流であった。そこにあまり苦くないビールが登場するとともに、致酔飲料としての消費だけでなく止渇飲料としてのビール消費が拡大し、いつのまにかビール類全体が苦味の弱いものが主流となっていった。
今回の回答傾向は、とても興味深い結果となった。全体では、苦いほうが好きであるという質問に対してYESが64%であるが、男性だけで見ると73%に跳ね上がる。また、年齢別に見ても、20〜30代はYESとNOがほぼ拮抗しているが、40代になるとYESの比率が高くなり、60代以上では88%がYESと答えている。飲酒頻度別に見ても、飲酒日数が多い人ほどYESの比率が上がり、ほぼ毎日飲むという層では74%にのぼる。つまり飲酒量の多い人や飲酒経験の長い人ほど、ビールに苦味を求めているということになるのである。
【マスターTの感想】
今年も発泡酒や第3のビールも含めて新製品が目白押しである。新製品のメインターゲットは若い人や女性が中心となるので、いわゆる苦みやコクのあるタイプのビールが市場の端に追いやられていったことも仕方のないことであろう。しかし、時代は少子高齢化社会となり、マーケティングのターゲットも団塊の世代と中高年市場見直しの気運が高まっている。中高年男性や飲酒ヘビー層に支持者が多そうな苦みや飲みごたえのあるビールが見直される時期が近づいているように思う。
【Yesの感想や意見】
疲れたときには、苦味が体をリセットしてくれる気がします。苦味のなかに旨みがある(tutu:女性・20代)
もちろんただ苦いだけでは美味しくありませんが、苦味がきいていないと喉にクーっとこないし、料理にも合いません(mu−:女性・20代)
ビールなのですから飲みごたえが決め手です。爽やかな苦味が大切。水っぽい味のものやドライタイプは問題外(アントニオ:男性・30代)
発泡酒、雑酒はビールほどの苦みが感じられない。発泡酒等の価格競争のために最近はビールが高級品のように思えてきた(KEN:男性・30代)
余りにすっきり爽やかなビールはジュースの様で飲んだ気がしない。大人向きで本物のビールはやっぱりほろ苦に限ります(ぷっこ:女性・40代)
ホップの苦味が効いたビールは旨味がじんわりと醸し出されるので好きです。苦味の少ないビールは番茶を飲んでいるみたいで嫌いです(いなじん:男性・40代)
実はどちらも好きです。ふだんは苦いビールを味わって飲みたいし、ビアガーデンで大量に飲むときは苦味の少ない生ビールをと飲み分けたい(ももたろ:男性・50代)
あの昔懐かしいホップの苦い味の強いビールが飲みたい。キューッとしまるのど越しがたまらないぞ(gakkun:男性・60代以上)
【Noの感想や意見】
たまには苦いビールも飲みますが、友人達とおしゃべりを楽しむときは、もっと軽い味わいのビールのほうがたくさん飲めます(ダイチャン:女性・20代)
最初の一口、二口は苦くてもおいしく感じますが、だんだん苦味を強く感じるようになり、最後まで飲み干せません(チョコリン:女性・30代)
昔は苦いのが当たり前に好きだったのですが、発泡酒や雑酒を飲みだすと、そちらの飲みやすい味になれて普通のビールの苦さがきつく感じるようになりました(あおぽん:女性・30代)
第3のビールを飲んでいたら、苦味が少ないその味に慣れてしまって、苦いビールが飲みにくく感じるようになった(ほっぷ:男性・30代)
ビールは苦いものと思って敬遠していましたが、恵比寿にあったビール園でエーデルピルスを飲んだときに、こんなフルーティなビールもあるんだと驚きました。それ以来、味わいのあるさわやかなビールが好きです(ムーミンママ:女性・40代)
あまり苦いのは苦手です。ビールに求めるものは爽快感です(さとぽて:男性・40代)
ビールは食前の水代わりという感覚です。苦いビールは、ソーセージや豚肉などをメインにした脂っこいドイツ料理にはピッタリですが、和食には合わないと思う(TAD:男性・50代)■
