1年間に日本酒を10種類以上飲む人は4割

 日本酒が好きという人の中には、いろいろな銘柄を飲んでみたいという方がかなり多い。私的には、日本酒マニア=探求マニアで、いつも新たな銘柄にチャレンジしているのではないか思うくらいである。逆にお気に入りをしっかりと飲み続けている人はどれくらいいるのかなという素朴な疑問が今回の設問設定の意識であった。
 調査結果では、YESが40%、NOが60%となった。年齢別では顕著な差は見られない。性別では、男性が41%、女性36%と女性のほうがやや少ない。飲用頻度別では、あたりまえかもしれないが、飲酒機会が多い人ほど飲用銘柄数も多く、ほぼ毎日飲むという人ではYESが49%に達した。
【マスターTの感想】
 YES・NOを問わず、回答者の日本酒の選び方は大きく分けると三つの傾向がある。
 ひとつは、季節限定品、見知らぬ銘柄などを見ると反応して、ぜひ飲んでみたいと思うタイプ、言い換えれば日本酒ミーハー層とでもいえる人たちだ。
 ふたつめは、自分の好みの傾向を把握して、その範疇の中から選択をおこなうタイプ、日本酒保守層とでも名づけようか。その中では、地元のお酒・純米酒・辛口・甘口などが選択のキィとして目立ったワードだ。
 最後のグループは、いつも飲み慣れたものを中心に飲むという人たちである。
 このアンケートに回答する方々なので基本的に酒に関心の強い人たちが回答しているとはいえ、1年間に試す銘柄数の多さや、選定理由が明確なことなどに驚かされた。
【Yesの感想や意見】
夏は冷酒、冬は熱燗でおいしいお酒を選んでいます。出身地岐阜を中心に、新潟、東北のお酒が多いです。見たことのない銘柄や「限定」と書いたものに弱いです(マウス:男性・20代)
あまり詳しくないので、お店のレビューや名前で選びます。辛口が好きなので男っぽい名前のお酒を選びます(きりん:女性・20代)
季節やその時の料理によって選ぶことが多い。暑い時期には淡麗辛口、寒くなってくるとガツンとしっかり系の味わいの純米酒。我が家の好みもありますが、1年間で10種類くらいあると思います(とよぴー:女性・30代)
キャンペーン中など価格の安いものを優先的に購入しています(バステン:男性・30代)
『美味しん坊』にハマっていた頃、ちょうど地酒ブームで、薀蓄をたれていましたが、手に入れるには限定販売や抱き合わせもありエライ時代でした。今は信頼できる純米酒・吟醸酒なら大手メーカーでもありです(なかけい:男性・40代)
お店に行ったときはまず「季節限定品は?」と聞くようにしています。その季節しか飲めないものを飲むのが私流です(ぱぴ0618:女性・40代)
近所の日本酒が充実している酒屋へ行き,四合瓶で1,000円台のものから選択。原則純米酒しか購入しない。こってりとした傾向のお酒が好きだからかもしれない(たけやん:男性・40代)
ネットでの評判やなじみの酒屋の評価で購入します。淡麗でキレの良い酒が好きです(なお:男性・50代)
物産展や旅行先で珍しい地酒が見つかったりするとつい買ってしまうので、年間にすると20種類以上は飲んでいると思います(TAD:男性・50代)
【Noの感想や意見】
日本酒は好きなのですが、強いとすぐに酔ってしまうので、飲みやすくて体に合っているものを飲むようにしています(大和女子:女性・20代)
酒屋で買う場合は値段。ネットで買う場合は値段と説明文の内容(AKARU:女性・20代)
安売りしている銘柄をよく選びます(ところてん:男性・30代)
飲み慣れている銘柄。酒屋で薦められて他の酒を買うときもある(さっくさく:男性・40代)
地酒が大好き。地元の蔵元のお酒の中から選びます(カメリヤ:女性・40代)
有名な灘の酒と地元の地酒を時と場合により、分けて飲んでいる(こやちん:男性・40代)
燗酒でうまい酒、冷やでうまい酒、そして今日のおかずに合う酒など、酒をうまく飲むためにいろいろ考えてます(まどか:男性・60代) ■

2007年11月実施