9割が女性の飲酒は増えると考えている

 女性の飲酒率は確実に増加していると考えられるが、実態としてはどの程度のものであろうか。直近では厚生労働省が2003年におこなった調査があり、20代〜40代では75%〜81%に達している。これは旧総理府が1987年におこなった調査と比べると軒並み20%以上高くなっている。
 人口が減少に転じて行く中で、今後の酒類マーケットの帰趨を握るのは女性の飲酒が増えるかどうかにかかっていると考えて間違いない。
 調査結果では、YESが89%と圧倒的であった。男性の飲酒率が下降気味と言われていることと比べると大きな違いである。年齢別では、20代で少し低くなるものの30代以上ではほぼ差は見られない。飲用頻度別では、現在高い人ほどそう考える傾向は強いが、週に一回程度しか飲まない人でも8割以上が今後は増えると考えている。
【マスターTの感想】
 30代〜40代の女性からは、女性のほうが酒に強いという意見が相当数見られた。類は友を呼ぶということもあるのだろうか。また女性の飲酒増加は、就業率・喫煙率・単身率と共に増加していくという見通しのもとライフスタイルの変化によるという考え方が主流であり、一家団欒の酒が増えていくという意見は、ほとんど見られなかったことは少し寂しかった。
【Yesの感想や意見】
自分自身もよく飲みますし、飲めないという女性をあまり見たことがないです(ちっちゃいブーブ:女性・20代)
女性の社会進出に伴い、外でのつきあいが多くなるから当然の結果(マル:男性・20代)
共働き夫婦がもっと増えて、付き合いや、仕事や生活のストレスでお酒に癒しを求める人も多いのでは? 私は子育ての毎日ですが、毎晩お酒を飲んで気持ちよく眠ります(お芋:女性・20代)
私の周りは、アルコール好きの女性が圧倒的に多いです。それに比べて、アルコールが苦手という男性の多いこと。5年後には、その差がかなりの率で開くと思われます(ranran:女性・20代)
元来食に関しては女性のほうが興味があると思います。メーカーの戦略もあり、お酒を飲む女性はますます増える(hide:男性・30代)
ずっと独身で働き続ける女性が増えているから(入間のひろ:男性・30代)
缶入りカクテルなど、買い置きしていなくてもコンビニで手軽に買えるので、飲む機会がさらにふえる。ビールは飲めないが甘いタイプなら結構いけるという人が周りに多い。飲まずにはやってられないのよー(ラブ猫ムーン:女性・30代)
男性は早くから飲む機会がたくさんあり、30代で肝臓を壊し、酒量を控える人が私の周りには多いです。逆に女性は、20代後半くらいから食事にお金をかけるようになるとお酒にも目覚め、あれもこれも飲みたいとなる(マハロ:女性・30代)
女性は人生を楽しもうとする意欲が強い。気の合う仲間と程よいお酒の飲み方ができる人が、どんどん増えていくと思います(ruka:女性・40代)
女性はお酒に弱いという思い込みの時代があったが、私の周囲では飲んでも乱れないという実質“強い”女性が多い。最近は女性でも気軽に入れる立ち飲み屋さんや、気兼ねないお店も増えているので、飲酒率はさらに増える(亜仔:女性・40代)
焼酎カクテルなど飲みやすいアルコール類が増えているから、増えると思います(きー坊:男性・40代)
女性の男性化が進んでいるので、家の中で飲む女性も増えると思う(Small Boat:男性・50代)
【Noの感想や意見】
友達も飲酒量が減っているように感じます。飲みに行くよりランチに誘われることが多くなった。男性が飲まなくなるなら、女性も減ると思います(ちさまろ:女性・20代)
お酒を飲みながらコミュニケーションをはかるより、ネットなどのコミュニケーションの形態に変わっていると思う(てだね:女性・30代)
知人の女性でも20年ぐらい前から、「飲む人は飲む、飲まない人は飲まない」と、はっきり分かれている。ただし男性より酒豪は多い(だいぶつ:男性・40代)
女性の社会進出も行き着いたので、今後の飲酒率は変わらないと思う(OK:男性・50代)■

2007年12月実施