若者は酒離れしていると感じる人が6割強

 酒類業界では、若年層の飲酒離れと女性飲酒率の増加が市場の基本トレンドととらえられている。さらに飲酒人口の減少、飲酒運転取締の強化により市場は縮小気味と考えられている。これらの真偽の程は定かではないが、感覚的には若者が酒を飲まなくなったという意見に違和感はあまりない。
 それは、投票の結果にも表れていて、「YES」が63%とほぼ3分の2がそう感じていると答えた。年齢別・性別の特徴をみると、微差ではあるが、「YES」の回答が若者・女性・飲酒頻度の低い人のほうが低くなっている。つまりお酒をあまり飲まない人間は、若者が酒離れしているとは感じておらず、50代以上やほぼ毎日飲む層ほどそう感じている、ということになる。
【マスターTの感想】
 30年ほど前にも最近の若者は、あまり酒を飲まないという台詞は聞いた。もともと若者は料飲店でバカ飲みすることが多かったが、目立たなくなってきたのだろう。いわゆる酒の上での武勇伝も聞かなくなった。かつては職場の先輩・仕事関係者が酒の味や飲み方を教えたものだが、最近は異世代間飲酒は少ないと言われている。中高年のヘビードリンカーから見ると身近な部分での若者の飲酒姿が少なくなったことで、実態以上に若者が酒離れしていると感じられるのではなかろうか。
【Yesの感想や意見】
飲酒運転の規制が厳しくなってきたから、みんなあまりお酒を飲まなくなってきたと思う(みっちー:女性・20代)
お酒よりもおいしい飲み物が増えたと思います。昔は、コーラ・ファンタ・スプライトくらいしかなかったけれど、ソフトドリンクだったら同じ値段で酒の倍は飲めるでしょう(ばばしげ:男性・20代)
飲み会を開いてくれる人がいない(マル:男性・20代)
職場の飲み会で、ウーロン茶で乾杯する後輩が年々増えている。飲み会後に車の運転の予定は無いらしいけれど(no3405:女性・30代)
少し前に焼き鳥屋に行ったときのこと。隣の席にいる若い子たちが、焼き鳥を食べながら、カシスオレンンジ、挙句のはてにカルーアミルク。焼き鳥に合わないでしょと首を傾げました。けっきょく、酒はおいしくないじゃんと、ジュースや、お茶を注文してました。とてもびっくりな光景でした(ちょび:女性・30代)
お酒は口当たりが重いとか、酒飲みと周りの異性に思われたくないなどの言葉を時々耳にします(51A-3:男性・40代)
飲酒の強制、パワーハラスメントが問題になったことも大きい。プライバシーを尊重する社会人が増えてきたことも影響している(グッドリバー:男性・40代)
現代は飲酒運転厳禁なども伴い、酒豪を自慢する風潮が薄れてきたと思われます(零仙人:男性・50代)
深夜の電車には若者がたくさんいるが、泥酔しているものは見かけない。街中でまれに泥酔者を見ても中年男性で若者を見ない。いつでも自分の金で酒を飲めるので、楽しみ方や限度を知っているのだろう(OK:男性・50代)
【Noの感想や意見】
年配の方と若者が共にお酒を飲むことが減ったからでしょう。私は年配の方がどんなお店でどのように飲んでいるのかわかりません(yuki:女性・20代)
煙草離れは感じるが、若者の酒離れという言葉自体初耳。大学の新歓コンパなんかも酒なしでは成り立たない(くろべえ:女性・20代)
健康志向などで飲む量が適度に(少なく)なっただけではないでしょうか(じゅん:男性・20代)
酒離れと言うよりも会社の先輩や上司との付き合い酒の機会そのものが減っているだけではないかと思う(あーちゃん:女性・30代)
酒離れはないと思うけど、個人主義と趣味や遊びが増えて酒を楽しまなくなって離れているように見えてるのではないか(あかいつばさ:男性・30代)
「若者の飲酒離れ」を感じる人は、むちゃな飲み方をしている人、させてきた人だと断言します。ひと昔前の酒の飲み方、飲ませ方がひどすぎました。泥酔による他への迷惑行為、飲酒運転、他人への酒の無理強い等は当たり前、それを「酒の上だから」として許してきた極めて悪しき風潮がありました(どちざめ:男性・40代) ■

2008年02月実施