クラフトビールが好きな人は81%

クラフトビールが好きな人は81%
 細川内閣の元祖規制緩和の中で生まれた地ビール。いっときは脚光を浴びて、異業種参入や町おこしの一貫などでブームの様相を呈していたが、その後数量は減少に転じた。バブル的に参入した企業は撤退も進み、現在は本気でクラフトビールに取り組む精鋭市場になってきたといえよう。
 「クラフトビールはお好きですか」という今回のアンケートの回答結果を年代別にみると、YESと答えた人は60代以上が95%、30〜50代では79〜83%、20代が69%と低くなっていた。また飲酒頻度別にみると、「週1〜2日」〜「ほとんど毎日」までは82%〜85%とほとんど一緒であるが、「週1回未満」は68%と少なくなる。性別ではほとんど差が見られない。酒類をよく飲む人や飲酒経験の長い人は稀少性や味のおもしろさを重視して肯定的に捉えるが、あまり飲まない人や若い層には割高であることや口に合わないということで否定する人が多くなったようだ。
【マスターTの感想】
 クラフトビールは喉だけでなく、五感を使って飲む商品なのであろう。味の評価の中で、「その土地の食べ物にあった味わい」だと書かれている意見が目立ったのだが、個人的には疑問を感じる。むしろクラフトビールにはビール単体の味わいを楽しむタイプのものが多いのではないだろうか。YESと答えていても「すべてが必ずしもおいしいわけではない」と答えている人も多い。自分にとっておいしいものとおいしくないものが混在している中で、新しい出会いを期待しているようである。現状はこのような好奇心に支えられていてリピート需要は少なそうだ。しかし、大手のプレミアムビール市場も、ここ数年で倍以上の規模に成長し、今なお順調である。割高なクラフトビールもなにかのきっかけで飛躍する可能性は十分にある。
【Yesの感想や意見】
地ビールは自分にとって旅先での“運試し”みたいなもので正直当たり外れもありますが、普段飲んでいるビールとは違った本当に旨いビールに出会えた時は嬉しいですね(しゅんじぃ:男性・20代)
特別感があるし、缶や瓶のデザインが個性的でスタイリッシュなものが多いから。飲んでいて、見ていて、テンションがあがる(かんの:女性・30代)
お酒の中でも味が濃いビールが好きなので、クラフトビールの香りや風味の豊かさに魅力を感じます。値段がやや割高なので毎日飲むことはできませんが、旅先では地ビールを飲みたくなります。旅の思い出にご当地ビールをプラス(kumi:女性・30代)
その地元でしか飲めないものであるうえに、その地元の特産品に合う味だから。現地に行ったら現地の特産品をつまみに地ビールを飲むべし(まさむね:男性・30代)
アメリカに住んでいた頃、旅行のたびに地ビールを飲んでいました。意外な原料がビールに使われていて、しかもおいしいのでびっくりした。一番ギャップが大きかったのは、watermelon beer(スイカビール)でした。おいしかったです(よこつぐ:男性・30代)
食べ物も雑貨も、土地の名前がついた特産品などが好き。独自のカラーがそれぞれにあり、ラベルなども個性的でおもしろい(LEO:女性・40代)
どこも似たような味だと思いますが、普段飲んでいるビールとは全く味が違うので。ただ、土産品として買うには高すぎる(ふじび:男性・40代)
独特の味や香りがあって楽しい。時々変な組み合わせもありますが、それもロシアンルーレットのようであたりはずれを楽しむのもおもしろい(しし丸:男性・40代)
旅行に行くといつも地ビールを飲みます。ただ高いので初めの一杯だけ(Small Boat:男性・50代)
今まで飲んだクラフトビールは、それほど旨くないものが多かったが、中にはハッとするようなものもあり、飲み続ける価値があると思う(kenyuu:男性・60代以上)
拘りが個性となり深い味わいがあるが、時々不快な味わいのものがある(134号線:男性・60代以上)
【Noの感想や意見】
必ずしも品質が高いという感じがしないので、そういう点がマイナスだと思います。こだわりが味につながらないとダメですね(ばばしげ:男性・30代)
いろいろ試しましたが、値段が高い割に、これといった美味しいものが見つかりませんでした(SPEED:男性・50代)■

2009年05月実施