85%は変わった酒を買うことがある

 飲み屋さんで薦められると価格さえ折り合えば、躊躇なく知らない酒類にも手が出るのだが、自宅用に買うとなると、私はかなりためらいがある。
 なにかのきっかけで、飲んだことのない銘柄、種類のものを買うという話は確かに聞く。後で、失敗したなと思っても、またしばらくすると繰り返すことも多いという。
 回答者の85%が「年に数回普段飲まない酒を買う」と答え、かなり高い数値となった。性別では女性が89%と男性を上回る。年齢別では20代のみ76%と低く、30代以上は85〜88%でほぼ横並びである。飲酒頻度別にみると、週に1日未満では57%と低くなっているが、これは飲酒自体の頻度が低いことの影響であろう。むしろ、週1〜4日の人が95%であるのに対して、ほぼ毎日が85%と低くなっていることが興味深い。
【マスターTの感想】
 毎日のように晩酌を欠かさないが、ときどきは違ったお酒を飲むことがある。私の場合は、その理由は職業柄、「珍しい酒が手に入った」からということがほとんど、あまり主体的な理由はない。回答者から数多く上がっていたのが、記念日(正月・クリスマス・ボジョレーヌーボ等々)、来客やパーティ、変わった料理が用意されるときの3シーンであった。それに続くのが、自身への褒美というもので、生活にメリハリをつけたり気分を変えたりするために、ふだんと違う酒を選ぶようだ。また、店頭のPOPやお奨めにより買うという人もポツポツ見られた。酒売り場の人間にとってはおろそかにできない事実である。
【Yesの感想や意見】
苦手な素材を使っているものにtryする! もしかしたら、ハマル可能性があるかもしれないので(ちゃたろう:女性・20代)
コンビニで買えない珍しい酒でちょっと高いと惹かれます。御初物を買って旦那と一緒に飲みたくなります。楽しい会話が出来ますね(みすず:女性・30代)
自分自身を振り返ってじっくり飲みたいときにはブランデーを買う(なお:女性・30代)
普段はチューハイやビールをざぶざぶ飲むのですが、ボジョレーヌーボやクリスマス・記念日にはちょっと奮発したシャンパンやワインを買うことが多い(ごえうめ:女性・30代)
海賊系のテレビや映画など見ていたらラム酒を飲みたくなります。子供の頃読んだ、宝島の絵本で髭もじゃ船長がラム酒を瓶のままラッパ飲みしている絵があって子供ながらとてもおいしそうに思っていたのでその影響か?(おやじ:男性・30代)
自分に対する褒美(何かを達成したとき)と祝い事(誕生日等)のときです。このときは少々高いお酒でも躊躇なく購入します。そうすることによって、お酒が格段に美味しく感じられ、日常生活のアクセントになります(ウォーターメロン:男性・30代)
フリーペーパーやテレビの特集で魅力的に紹介されたとき。たまにCMにも影響される。一番は信濃屋若林店の店頭ポップ。毎回騙されてしまうかもと思いつつ手が出てしまう(赤不動:男性・30代)
スーパーでバーコード応募の懸賞がある時(サイベリアン:女性・40代)
催事場(百貨店や催し会場)で試飲をして、そのお酒を「知って欲しい」という熱心な感じが伝わったとき(そう:女性・40代)
変わった酒が売り場にあると試しに買うことがあります。アサヒビールのトマトのカクテルや、菊正宗の梅酒と日本酒を混ぜたもの、大関のIKEZOなど(まっちゃん:男性・40代)
POPやコメントにつくり手の考え方やどんな人に飲んで欲しいのかを明解に表示してあり共感したとき(らくやん:男性・40代)
うれしいことがあったときは普段飲まない高級ウイスキーやワインなどを購入します。普段はビールや日本酒しか飲みません(のぶ:男性・40代)
例年真夏にはロンドンジンを1〜2回購入します。先輩を倣ったものですが、ジンはボトルごと冷凍庫で凍らせ、冷凍庫で真っ白になったグラスにトロリと注ぐ。グラスを持つ手も凍り付く感じですが、そこへ氷を放り込みその冷たさを口中で楽しむのは、小生にとって真夏の夜の一大イベントです(魚迷:男性・60代以上)
最近ウイスキーのCMを見て 暑いので氷を入れて炭酸で割ってスカッと飲みたくなり買った(エコ:女性・60代以上)              ■

2009年08月実施