休肝日を設けている人は48%

 理屈ではわかっていても、なかなか実行できない休肝日。私の場合は40歳を機に缶ビール1本にとどめる日を週に2日以上つくることからはじめた。ふだんの飲酒量によって必要度が違ってくるのは明白であるが、ともかくやってみることが重要だと考えている。
 今回の結果をみると全体でYESは48%と半数弱にとどまった。ここには、もともと飲酒頻度が低く休肝日の必要のない人も含まれている。飲酒頻度別にみて、「ほぼ毎日」飲んでいるという層では、YESが28%、これが「週に1〜2日」「3〜4日」では、それぞれ73%、87%と高くなってくる。これらの人は休肝日を設けた結果として、飲酒頻度が下がっていると考えてもよいだろう。
 年齢別にみると、YESが少ないのは、50代で31%、次いで30代が46%で、それ以外では半数の方が設けていた。
【マスターTの感想】
 休肝日をはじめた方の理由の大多数は、当たり前ながら、健康診断や体調不良を感じて、ということであるが、中にはダイエットや家族と相談してなどという方もいた。自分の意志だけで実施できる場合は問題飲酒に陥る危険も少なく健全なドリンカーである。
 ときどき断酒できるかどうかを実施することは、アルコール依存症の予防にもとてもよい。肝臓のためだけではなく、総合的な健康維持のためにも、定期的に2日以上の連続休肝日を設けることを提唱したい。
【Yesの感想や意見】
一度ひどい二日酔いをしてから、連続して飲むのは3日までとマイルールをつくった(鱈とさば:女性・30代)
どうしても痩せたい理由があり、2週間「アルコール絶ち」をしました。見事ダイエットには成功。今まで週5〜7日のペースで飲んでいたのですが、現在は週3〜4日にしました(ぶんちゃん:女性・30代)
毎日缶ビール(500ml)を飲んでいて、30歳過ぎなのに「ほうれい線」がとても気になっていました。そこで、肌のためにも毎日は飲まないことにしました。今、肌の状態はとても良いです(ましくん:女性・30代)
SNSで休肝日を設けている人の話を聞いたのがきっかけ。当時は週1日の休肝日設定でしたが、現在は週2日で完全実施中(nemus:男性・40代)
毎日仕事が終わったら、酒を飲み自分の中でリセットしてした。仕事が長引いて酒を飲む時間遅くなっても同じことをしていて、異変が出ました。朝起きたら、自分の体のあちらこちらで酒臭い臭いが。これを機に休肝日を設けるようになった(ひろまつ:男性・40代)
「自分がアル中ではない」ということを自分に証明したくて、週1日の休肝日を約2ヶ月続けているところ(maiuMY:男性・40代)
定期肝機能検査で引っかかったのが直接のきっかけです。だんだんと翌日に残るようになり、年齢相応の飲み方をしようと思い決断。間隔をあけて飲んだほうがお酒がよりおいしく感じられることを発見したのは収穫でした(AKW:男性・50代)
定年退職までは毎週土曜日を禁酒の日としていました。退職後は、月、水、土を禁酒日としています。客を招く日、旅行に行く日も禁酒日を避けて決めます。妻の勧めもありましたが、自己の決意が最大のファクターです(チロst:男性・60代以上)
【Noの理由】
情けないが、飲まずにはいられません。酒による失敗を避けたいと思うような日でも、飲んでしまう。アル中でしょうか(はな:女性・20代)
ほぼ毎日飲んでいるが、適量をゆっくり飲んでいるので肝臓への負担は大きくないと思う(紅の系:男性・20代)
1週間に2回連続して設けたいと思っているのですが、会社から帰宅するとつい飲んでしまうので。休肝日をつくっている人は本当にえらい(まりも女:女性・30代)
だいたいは毎日飲みますが、年4回ぐらい出場するマラソン大会の前に1週間抜きます。定期的に休肝日をつくるのは難しいです(mifu:女性・40代)
適量を弁えれば、肝臓への負担はそれほどでもないので休肝日をつくる必要はないと考えます。これで30数年続けてきましたが、肝機能トラブルは一度もありません(よいきげん:男性・50代)   ■

2010年03月実施