飲みすぎに男女差なし

 お酒が強い、弱いにかかわらず、飲みすぎて失敗したことはないだろうか。なぜあんなに飲んだのか、どうしてあのようなことをしてしまったのか等々、思い出せば恥ずかしい失態や、今だからこそ笑えるが……というような経験を今回は聞いてみた。
 「最近一年間で酒を飲みすぎて失敗したことはありますか」という質問には「YES」が五四%で半数を超えた。意外なことにほぼ性差がなく、男性は五六%で女性は五二%。年代別では二〇代が七一%に達している。自分の飲む適正量がまだわからない、飲酒の場数の少なさなど、飲酒キャリアの浅さが表われているのであろう。飲酒頻度別では、週に五日以上のヘビーユーザーが六一%でもっとも高い。好きだからこそ、ついつい飲みすぎてということであろうか(図表1)。
 次の質問は「飲みすぎた理由」で、「長時間飲みすぎたから」、「楽しい飲み会であったから」がともに三二%でトップ。他の理由は一割に満たない低さである。しかし、これらを年代別で見ると、二〇代は「憂さ晴らしをしたかったから」が一〇%、「気を使う相手と飲んでいたから」が一四%で、他年代に比べ高くなっている。憂さ晴らしで慣れない酒を飲んだり、上司や先輩などと気を使いながら飲んだり、酒の勧めを断われず悪酔いすることもあろう(図表2)。

トップは「記憶がない」

 お酒を飲みすぎて失敗したのは、具体的にはどういうことが多かったか。失敗談をフリーに書いてもらったものをおおまかに分類すると、一番多いのが「記憶がない」で、以下は「嘔吐」、「電車を乗り過ごした」、「転倒」、「無謀なことをした」が続く。中には、これホント? と思うほどかなり豪快なものが多い。昔に比べて泥酔者を見かけることがずいぶん減ったような気がしていたが、実はそんなことはないのかもしれない。
 最近、長時間飲むとそのときはそれほど酔ったつもりがなくても、途中から記憶が途切れていることが多くなった。年齢のせいと思っていたのだが、今回のアンケートで若い人でもけっこうあることがわかり、少しばかりほっとした。以下に、寄せられた失敗談を紹介するが、くれぐれもみなさん、飲みすぎにはご注意を。(卓)
記憶がない
「飲んで帰ってきた次の朝、冷蔵庫の中に携帯電話と家の鍵が入っていました」(女性二〇代)
「記憶がなくなって何をやったか覚えてない。そして家の布団で目が覚めているのが逆に怖い」(男性三〇代)
「カラオケBOXに行った所まで覚えているのですが、その後記憶が飛んでしまっています。どうやら友達と別れた後、海の波打ち際で砂まみれで倒れていたところを、見ず知らずの女性に助けられ、その女性の家に泊めてもらい、翌朝洋服と電車代を借りて帰りました。今考えると非常に怖いです。それ以来、節度ある飲み方を覚えました」(女性三〇代)
「家で飲んでいて記憶がなくなり、些細なことで妻にどなったらしい。しばらく妻は口をきいてくれなかった」(男性四〇代)
「冷蔵庫にハイヒールが入っていたり、トイレの便器に足湯の如く浸かっていたり、寒さで目覚めたら、汚物まみれの浴槽に浸かっていたり……、恥ずかしい限りです」(女性五〇代)
嘔吐
「三歩歩くたびに吐き、送ってくれた友達と盛大にこけて怪我をさせてしまいました。挙句の果てには、家に送ってもらったのに庭で寝ていました」(女性二〇代)
「電車内で吐いてしまったことがある」(男性三〇代)
「忘年会の旅行で、いろいろなお酒を飲んだらおいしくてどんどん飲んでしまい、結局、同僚にトイレに運ばれ吐いてしまいました。翌日は何もできず、バスの中で寝ているだけでした」(男性四〇代)
「新年会の料理がおいしく日本酒を飲みすぎた。タクシーに乗ると同時に車中の暖房が強くて気持悪くなり、車内にゲロをして汚してしまった。掃除代として五〇〇〇円払ってあやまった」(男性六〇代)
電車を乗り過ごした
「池袋で飲み、西日暮里経由で新松戸に帰る予定でしたが、山手線を一周したようです。上野から常磐線に乗りました。なぜか土浦にいました。帰るのにタクシーで数万円かかりました」(男性四〇代)
「地下鉄の終点で乗り過ごして、車庫に入ってから目が覚めた」(男性五〇代)
転倒
「転倒して前歯を折り、大変でした」(男性二〇代)
「二次会の店の階段で転倒して、足の小指を骨折しました。翌日病院に行き、転んだ状況を覚えてないと言ったら、カルテに『酔って転倒』と書かれてしまいました」(女性三〇代)
「会社の同僚・後輩との飲み会で飲みすぎてしまい、道路わきの田んぼに頭から落ちて、泥だらけになってしまった。いい笑いものになりました。伝説です」(男性四〇代)
「自転車で転んだのですが、酔っていて、そのまま寝てしまいました。翌朝、妻の悲鳴で目が覚めました。布団が血だらけだったのです」(男性五〇代)
無謀なことをした
「店の看板を持って帰ってしまった」(女性三〇代)
「会社の宴会で、はしゃぎ過ぎて言わなくても良いことを口にしてしまい、翌日出社する際に、非情にバツが悪いということが何度もあります」(男性五〇代)
「酔って、いい加減な賭けをして坊主頭になったことがあります。ちなみに私は女性です」(女性五〇代)
「酔った勢いで飲み会の会費を全額一人で支払ってしまいました。翌日、財布の中を見てたっぷり後悔しました」(男性六〇代)        ■

2011年04月実施