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この店は広島のカクテルバー。市の中心部、路面電車「胡町駅」から5分ほどの歓楽街にひっそりとありました。訪ねたのは2010年の年末ですから、もう2年半も前になります。きっかけはサ毎年秋に開催される「サントリーカクテルアワード」です。この年、オーナーバーテンダーの新谷学さんが、見事、フリー作品部門で入賞され、東京で開催された決勝大会で腕前を披露されました。たまたま観に行っていて、小気味いい演技が印象に残ったのでしたが、直後に広島で仕事があり、これは行くしかないと思い、慣れない盛り場をうろうろしてたどり着いたのでした。
いつものジンリッキーで喉を潤した後、出品した「Fairy Breeze(フェアリー ブリーズ)」をオーダーすると、当然、アワードの話題になりました。よくコンテストに出ているという彼は、カクテルを創作する時のベースの酒の選び方や、仕事の合間を縫っての練習などを話してくれ、話題は尽きなかったのでした。議論になったのがコンテストに出品する作品の位置づけについてです。
ある著名なバーテンダーが「コンテストに出品する作品は、実際にバーで提供することを前提に考えません。F1を走るレースカーが一般道を走らないのと同じことです。最高の技術を磨く場だと思っています」と言っていたことを話すと、新谷さんは「それはおかしい。店でお客様にお出しできることを考えないカクテルなんてありえません。お客様のためにカクテルをつくっているのですから」と言い切りました。だいぶ酔っていましたがこのやり取りだけは今も鮮明に覚えています。
新谷さんの作品はバナナやパイナップルが香る、トロピカルなカクテル。目に前で手際よくつくってくれました。広島に行かれたら、ぜひ、「GSバー」でこのカクテルを召し上がってみてください。
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GSバー
広島市中区薬研堀6-7 森田ビル1F
082-243-5622
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